電子カルテのベンダー変更、成否は準備で決まる 300床規模病院が語るリプレイス実務
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リプレイスでは、新システムへのデータ移行だけでなく、旧電子カルテに残る診療記録を将来も参照できる環境の確保も必要だ。
旧システム情報を残す方法は、「参照用サーバーを構築する」「既存サーバーの保守を継続する」「仮想環境で旧システムを維持する」といった選択肢がある。ただし、それぞれ費用や保守期間、障害発生時の対応範囲は異なる。
一方で、ハードウエアの保守を継続しても、システムやデータまで保証できるとは限らない。サーバーが故障した場合だけでなく、システムが起動しなくなった場合や、将来の機器更新時にどのように引き継ぐかまで検討する必要がある。
新システムの稼働準備を優先すると、病院は旧システムの扱いを後回しにしがちだ。しかし、旧電子カルテをいつまで、どのような環境で参照するのかも、リプレイス前に決めなければいけない。
同院も旧電子カルテの参照環境を維持しているが、長期的な保守方法には課題が残っているという。担当者は、「将来の更新まで見据え、旧システムの保存・参照方法を早期に設計することが必要」と訴える。
半年未満の準備が教育・リハーサルを圧迫
担当者によると、ベンダーを変更する場合、一般的には1年程度の準備期間を設けるケースが多いという。しかし、同院が実際に確保できた準備期間は半年未満だった。 …