下関市立市民病院、SQL・RPA・生成AIで内製DX 退院サマリー作成時間を半減

地方独立行政法人下関市立市民病院(山口・下関市、382床)は、SQL(データベースを操作するための言語)を使った院内ツールの開発を起点に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、生成AI(人工知能)と院内でのデジタルツール活用の領域を広げてきた。

現在稼働しているSQLツールは約150本。2020年に導入したRPAは、現在20本のシナリオが稼働している。2026年には、患者情報を院外に出さずに利用できるオンプレミス環境に生成AIを導入し、退院サマリーの下書きを自動生成する仕組みを構築した。退院サマリー1件当たりの作成時間は平均で約20分から約10分に半減し、年間約620時間の削減を見込む。

これらの開発を担うデータ分析班は、わずか2人。同院は限られた人員と予算の中で、どのように院内DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めてきたのか。下関市立市民病院経営企画グループの源順一主査(データ分析班長事務取扱)に、取り組みの経緯や成果、今後の構想を聞いた。(医療テックニュース編集部 編集長 米谷知子)

人手不足と厳しい経営環境の中、低コストの業務改善を模索

下関市立市民病院は、山口県下関市にある382床の急性期病院だ。1950年に下関市立中央病院として開設し、2012年に地方独立行政法人となった。救急医療や悪性疾患、生活習慣病の治療などに重点を置き、地域の中核病院として医療サービスを提供して…