OZ、薬局受付システム「Pas-PORT」開発 サエラ薬局で試験導入し全店展開へ

保険薬局向けソリューション開発のOZ(オズ、東京・新宿区)は8月20日、薬局受付システム「Pas-PORT(ぱす・ぽーと)」を開発し、薬局チェーンのサエラ(大阪市)が展開するサエラ薬局で、全店導入に向けた試験導入を開始すると発表した。受付番号の発券や待合室モニターへの番号表示、LINEによる呼び出しに対応し、患者が待合室以外でも薬の準備完了を確認できるようにする。

薬局では、処方内容の確認や調剤、監査などに一定の時間を要するため、来局が集中すると待合室が混雑する場合がある。感染症の流行時には、混雑を避けることも課題となる。OZは、待ち時間の短縮だけでなく、患者が待つ場所を選べる環境を整えるため、「Pas-PORT」を開発した。

「Pas-PORT」の利用イメージ
「Pas-PORT」の利用イメージ

「Pas-PORT」は、薬局スタッフが患者から処方箋を受け取り、タッチパネルを操作して受付番号を発券する。その後、薬の準備が整うと、タブレット端末の操作によって待合室のモニターに受付番号を表示する。

外出中の患者には、LINEで薬の準備完了を通知する。患者は待合室にとどまることなく、近隣での買い物や車内など、自身の状況に合わせた場所で待てる。小さな子どもを連れた患者の利便性向上や、待合室の混雑緩和にもつながるという。

サエラ薬局の試験導入では、患者の利便性や満足度、待合室の混雑状況、LINEによる呼び出し通知の利用状況、薬局スタッフの操作性や運用負荷などを検証する。検証結果を踏まえ、正式提供に向けた改善や機能拡充を進める。

今後は、オズの遠隔処方箋入力支援システムとの連携を計画する。受け付けた処方箋の画像を、他店舗や本部などの遠隔入力担当者に共有できるようにする。遠隔地の薬剤師が患者を呼び出し、そのままオンライン服薬指導を行う仕組みとの連携にも取り組む。