テオリア・テクノロジーズ、ExaMDと音声AIで脳の健康度チェック実証 MCIなどの早期気づき支援

実証で使用する音声AI「CogniTalk(β版)」(イメージ)

エーザイ子会社で認知症関連サービスを手掛けるテオリア・テクノロジーズ(東京・千代田区)は8月13日、医療向けAI(人工知能)サービス開発のExaMD(エクサエムディ、東京・港区)と、音声AIで脳の健康度の低下リスクをセルフチェックする共同実証実験を8月に開始したと発表した。60秒間の音声で、認知機能低下への早期の気づきや行動変容につながるかを検証する。一般向けの実証実験サイトも同日公開した。

実証では、スマートフォンやPCのウェブブラウザーから音声を録音し、脳の健康度をセルフチェックするテストサービス「CogniTalk(コグニトーク、β版)」を試験提供する。参加者が60秒間話した音声をAIで分析し、チェック後にアンケートを実施する。

音声によるチェックに対する心理的なハードルや操作性などの受け入れやすさに加え、チェック後に自身の状態への気づきや意識、行動に変化が生じるかを調べる。実証で使用するツールは疾病の診断、治療、予防を目的としない。一般から参加者を募り、8月初旬から約2~3週間実施する。

実証終了後は音声データの取得状況や参加者の行動変容に関する検証結果をまとめたレポートを作成。結果を踏まえ、プロダクト化や既存サービスへの組み込み、共同事業化、他社とのアライアンス、ライセンス導入などを検討し、社会実装につなげる。

テオリア・テクノロジーズは実証サイトのUX(ユーザーエクスペリエンス)設計やウェブ実装、参加者の募集、調査・分析の取りまとめを行う。一方、エクサエムディは音声分析API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「CogniTalk(β版)」を提供する。

テオリアによると、国内では認知症とMCI(軽度認知障害)の当事者が1000万人を超え、うちMCIは約500万人と推計されるという。また、MCIは適切な介入によって健康な状態に回復する可能性がある一方、多くが適切な対策を取らないまま経過していると指摘する。

こうした中、テオリアとエクサエムディは、音声AIによる脳の健康度チェックと行動変容支援を組み合わせることで、日常生活の中で認知機能低下のリスクに気づき、早期のケアにつなげる仕組みの構築を目指すとしている。