TOPPAN、東大と更年期女性の健康リスク予測AIを共同開発 約2万例の医療データ活用

TOPPAN(東京・文京区)は9月9日、東京大学と、更年期女性の将来的な疾患リスクを個別に予測するAI(人工知能)「健康リスク予測モデル」を開発する共同研究を開始したと発表した。TOPPANの医療情報分析・提供サービス「DATuM IDEA(デイタム イデア)」から得た約2万例のリアルワールドデータ(RWD)を活用する。研究は2028年3月まで実施する。

共同研究の概要
共同研究の概要

共同研究では、東京大学医学部附属病院(東大病院)女性外科の原田美由紀教授と共同で、ホルモン量や体調が変動しやすい周閉経期における女性ホルモンの値や各種検査値、自覚症状などの変化パターンを分析する。

AI開発に向けて、TOPPANの「DATuM IDEA」から得た約2万例の匿名加工医療情報を、AIによる分析や学習に適した形に整理、構造化する。周閉経期の女性のホルモン値や各種検査値、自覚症状などについて、データ同士の関係性や時系列での変化を捉えられるデータとして整備する。

その後、整備したデータを基に、更年期女性一人ひとりの状態や体質に応じて、将来的な疾患リスクを個別に予測する健康リスク予測モデルを開発する。同時に、生体指標から更年期以降の疾患リスクや予後を予測できる可能性と予測精度を評価し、AIモデルの有効性を検証する。

TOPPANは、データ提供と安全な環境でのデータ管理、解析、AIモデル開発を担当する。一方、東大病院は、研究デザインの設計やデータの抽出条件策定、医学的見地に基づく解析方針の決定、モデルの医学的な検証と評価を行う。研究成果は論文や学会発表などを通じて公開する予定。

TOPPANでは研究成果を、思春期から老年期までの女性特有の健康課題に応用するほか、男女を問わず生活習慣病予防などにも対象を広げ、個別化予防・医療ソリューションとしての実用化を目指す。