横浜市立大、県内6病院と「よこはま医療データハブ」構築 臨床データ連携・共同研究を推進

横浜市立大学(横浜市)は5月25日、神奈川県内の6病院と、臨床データ連携・共同研究の連携協定を締結し、多施設共同研究基盤「よこはま医療データハブ」を構築したと発表した。合計3705床、年間入院患者延べ約10万人規模のリアルワールドデータ(RWD)を基盤に、臨床データの連携と共同研究を進める。

横浜市立大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、藤沢市民病院、横須賀共済病院、済生会横浜市南部病院、横浜市立市民病院が参画する。各機関が連携し、臨床データの収集、統合、分析を進めることで、臨床研究の高度化や地域医療の質向上、住民の健康増進につなげる。

連携協定の概要
連携協定の概要

「よこはま医療データハブ」では、各病院が保有するDPC(診断群分類)データや検査データなどを、時系列の臨床データの統合、個人情報保護、多施設統合解析、リアルワールドデータ研究の4段階で扱う。データの活用を通じて多施設共同研究やフィージビリティ調査、研究成果の共有、学術発表、医療政策や地域医療の改善に資する知見の創出を目指す。

横浜市立大学は幹事機関として、データ統合基盤の運用、分析支援、研究総括、個人情報管理の責任を担う。研究は倫理審査委員会の承認を受けて実施し、データは個人識別性の低減加工をすることで安全性を担保する。

今後は、学術論文や国際発信といった学術成果に加え、神奈川県や横浜市の医療政策への知見還元、治験・臨床研究の活用、人材育成の4つを成果の出口として見据える。また、地域医療のデータを活用する研究基盤として、医療とデータサイエンスの連携にも取り組む。