塩野義製薬、ADHD治療補助アプリ「エンデバーライド」販売開始 小児向けで国内初
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ADHD治療補助アプリ「エンデバーライド」の使用イメージ
塩野義製薬は6月5日、小児の注意欠如多動症(ADHD)向け治療補助アプリ「ENDEAVORRIDE(エンデバーライド)」の販売を開始したと発表した。小児期のADHDの治療補助を目的とした医療機器プログラムで、日本での承認は初という。スマートフォンやタブレットにインストールして使用する。
「エンデバーライド」は、ADHDの症状改善を支援するアプリ。米医療系ベンチャーのアキリ(ワシントン州)が開発した。5月13日に中央社会保険医療協議会の総会で公的医療保険の対象とすることが了承され、6月から保険適用となった。保険償還価格は1万4500円。利用には医師の診断のほか、指導・管理が必要になる。塩野義は、アキリから日本と台湾におけるアプリの独占開発権と販売権を取得している。
アプリは、アキリが持つ、脳の神経系を直接標的にゲーム形式の二重課題を通じて注意力や認知機能を改善する技術「SSME」を活用し、認知機能に重要な役割を果たすとされる脳の前頭前野を活性化するように設計されている。患者ごとに最適化された二重課題に取り組むことで、大脳皮質を刺激し、不注意や多動性、衝動性の改善を促す。
塩野義では、ADHD治療で通常行われる環境調整や心理社会的治療が実施された6~17歳の小児ADHD患者164人を対象に、有効性と安全性を検証する第3相臨床試験を日本で実施。エンデバーライドは通常治療群に比べ、治療開始6週時点でADHD重症度評価尺度の不注意スコアが改善し、主要評価項目を達成した。
同社は、心理社会的治療や薬物治療に加え、デジタル治療補助アプリを新たな治療の選択肢として提供することで小児ADHD領域の治療ニーズに対応する。