クラシテク、在宅医療機関向けAI事務代行開始 レセプト・書類作成を支援

AI(人工知能)インフラ開発のクラシテク(東京・渋谷区)は6月5日、訪問診療や往診の在宅医療を行う医療機関向けに、AIエージェントを活用した事務代行サービス「ザイタクイリョウAIオペ」の提供を開始すると発表した。訪問診療レセプト(診療報酬明細書)や関連書類の作成を支援し、医師や医療事務スタッフの事務負担を軽減する。

「ザイタクイリョウAIオペ」は、同社が自社開発した請求業務特化AIエージェント「SHISHI(シシ)」を基盤とするサービス。訪問診療・往診に特有の複雑な診療報酬算定や各種加算の算定、返戻・査定対応などを支援する。専任担当者とAIエージェントが連携し、算定漏れや請求ミスの防止を図る。

関連書類の作成代行にも対応する。在宅医療計画書(兼訪問診療同意書)、居宅療養管理指導書、訪問看護指示書などを、患者のカルテ情報や過去の診療データを基に、書類のたたき台を自動作成する。医師が作成された内容を確認し、必要に応じて修正する形で運用する。

導入には新たなシステムや操作研修は不要で、普段使っているチャットツールから操作できる。特定の電子カルテやレセコン(レセプトコンピューター)に依存せず、既存の業務フローに組み込める。

料金は初期費用、月額固定費ともに0円。患者1名あたりの完全従量課金制で、最短翌日から利用できる。契約期間の縛りは設けない。

同社によると、在宅医療を行うクリニックや医療機関では、診療報酬算定や多職種連携に必要な書類作成の負担が大きく、診療に集中しにくい課題があるという。また、専門知識を持つ医療事務スタッフの採用が難しいことから、算定漏れによる収益ロスのリスクもあるとしている。そこで、自社のレセプト処理・書類自動生成のAI技術をベースに、在宅医療特有の複雑な業務フローに最適化したサービスを提供することにした。