MedTech Group、医療AIで地域連携向け診療情報提供機能 紹介状・退院調整書類を自動生成

医療AI(人工知能)開発のMedTech Group(メドテックグループ、東京・港区)は7月1日、医療AIプラットホーム「AI Hippo(エーアイ・ヒポ)医療Loop(ループ)」で、音声入力と自動要約を組み合わせた診療情報提供機能を開発したと発表した。紹介状や診療情報提供書、退院調整書類、連携文書などを作成する機能で、病院の地域連携室や医療事務部門の業務負担軽減での活用を見込む。

診療情報提供機能は、入力された情報を医療文脈に沿って要約・整理する。医師の診療内容、看護記録、申し送りなどの音声やテキストで入力した情報、既存の記録などから必要な情報を抽出し、紹介状や退院調整書類の下書きを自動生成する。

診療情報提供書の作成画面
診療情報提供書の作成画面

主な機能として、音声・テキスト入力による情報収集、医療文脈に沿った自動要約・整理、紹介状・診療情報提供書の下書き生成、退院調整・転院調整書類の作成支援、多職種情報の統合・要点抽出などを備える。

これまでの医師や看護師からの情報、記録などを集めて書類を作成する流れを、既存の記録や音声入力から必要情報を自動抽出し、書類を生成するフローに変える設計で開発した。担当者は生成された内容を確認・修正することで対応できるため、書類作成時間の削減や地域連携業務の効率化、対応スピードの向上、情報の一貫性や精度の向上が図れるという。

メドテックグループによると、病院の地域連携室や医療事務部門では、患者対応に加え、紹介状や診療情報提供書、退院・転院調整に伴う書類作成が発生する。医師や看護師から情報を集め、電子カルテや看護記録などに分散した情報を整理して書類にまとめる必要があり、再入力や確認作業が負担になっているという。同社はAIによる文書自動作成で業務負荷の軽減につなげる。

今後は、地域連携・医療事務領域への展開を強化する。介護・在宅医療との連携や、医療データ基盤との統合も進め、医療機関の業務効率化と地域医療連携の高度化を支援する。