大阪けいさつ病院、屋内位置情報サービスで医療機器の所在可視化 探索時間を大幅削減

iPhoneでビーコンの電波を受信すると、医療機器の所在をリアルタイムで把握できる

屋内位置情報サービスのビーキャップ(東京・港区)は7月2日、大阪けいさつ病院(大阪市)と、病院向け屋内位置情報サービス「Beacapp Here Hospital(ビーキャップ・ヒア・ホスピタル)」を活用した医療機器の所在可視化の成果を発表した。

「Beacapp Here Hospital」は、ビーコンとスマートフォンを連動して得た位置情報をクラウドに保管し、ワークスペースマップ上に表示することでスタッフや医療機器等の所在地を可視化する屋内型位置情報ツール。

大阪けいさつ病院は現在、臨床工学科で医療機器の所在把握に活用している。臨床工学科では、人工呼吸器や補助循環装置、ペースメーカーなど、移動が多く台数に限りのある約60台の医療機器にビーコンを取り付けている。院内に滞在している職員のiPhoneがビーコンの電波を受信することで、医療機器の所在をリアルタイムに把握できる。

臨床工学科の医療機器管理に屋内位置情報サービスを活用
臨床工学科の医療機器管理に屋内位置情報サービスを活用

また、ME機器貸出室とME機器返却室に受信機を設置し、室内に保管する医療機器を管理する。その上で、医療機器のメンテナンスや貸し出し、緊急対応の要請があった際には、まず「Beacapp Here Hospital」で該当の医療機器の所在を確認し、医療機器がある場所に直接向かう運用を行っている。

同院では、新病院への移転に伴う院内DX(デジタルトランスフォーメーション)基盤の1つとして「Beacapp Here Hospital」を導入した。医療機器の所在をリアルタイムに可視化することで、これまで院内を探し回る必要があった医療機器探索の負担を大幅に軽減し、医療機器管理を効率化した。

導入後は、1つの医療機器を探す時間を最大4時間から1時間未満に短縮した。現在では位置情報活用の価値が院内に浸透しており、院内DXの推進にも役立ったという。

大阪けいさつ病院とビーキャップは、今回の取り組みを通じて得られた成果を踏まえ、今後も屋内位置情報サービスの活用を広げていく考え。