メディカルアンドテクノロジーズ、医療業務支援基盤「kotomos」パイロット版提供開始
掲載日:
医療ITベンチャーのメディカルアンドテクノロジーズ(東京・目黒区)は7月1日、スマートフォンとAI(人工知能)でチーム医療を支援する医療業務支援プラットホーム「kotomos(コトモス)」のパイロット版の提供を開始したと発表した。日常的な連絡や情報共有、業務確認をスマートフォンとAIで効率化する。
「kotomos」は、スマートフォンとAIを活用した業務支援プラットホーム。スマートフォンによる日常的な連絡・情報共有・業務確認と、AIを使った院内情報の検索や臨床判断の確認支援を組み合わせることで、現場の移動や中断が多い医療従事者の働き方に合った業務支援サービスを提供する。

チャットやお知らせ、ビデオ通話では、院内通知の対象者を絞った配信が可能で、既読状況の把握や未読者へのリマインドにも対応する。事業所間連携では、連携先の医療機関や介護施設と専用チャネルでやり取りできるようにすることで、施設をまたいだ転院・退院や地域医療連携を支援する。
AI機能は「臨床支援AI」と「院内ナレッジAI」を用意する。臨床支援AIでは、診断、治療、検査に関する疑問に対し、AIが医学文献などをもとに出典付きで情報を提示。医療従事者の情報確認や日々の臨床判断をサポートする。「院内ナレッジAI」では、院内資料や規程、マニュアルなどをAIが読み込み、自然言語で必要な情報を検索・抽出する。
組織運用機能も提供する。アカウント、組織、権限を一元管理し、入退職や異動時の運用を効率化する。利用状況の確認や監査ログにも対応し、ガバナンスを支える。3省2ガイドライン準拠、ISMS認証取得を前提とした情報管理体制で、認証、アクセス制御、暗号化、監査ログなどに対応することで、セキュリティーも確保した。
メディカルアンドテクノロジーズは、医療機関では医師の働き方改革を背景に、限られた人員で医療の質と現場の持続可能性を両立することが課題になっていると指摘する。一方で、電子カルテや部門システム、紙、FAX、内線電話などが併存し、情報の探索、転記、再入力、確認による業務中断が発生しやすい問題もあるという。
同社は、こうした医療現場の構造的課題の解決に向けて、スマートフォンとAIを活用した業務支援プラットホームを開発した。現在、パイロット版サービスを試用する医療機関を募っており、製品や運用の使い勝手や感想などのフィードバックを得て、完成度を高め、正式サービスにつなげる計画だ。