ドットエフ、AIと専門人材の「医療AI BPaaS」提唱 経営・レセプト・DXの3事業始動
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医療機関向けAI(人工知能)サービスのドットエフ(東京・中央区)は5月14日、AIと専門人材を組み合わせて医療機関の業務を引き受けるサービス「医療AI BPaaS」を提唱し、医療経営、レセプト(診療報酬明細書)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の3事業を本格始動したと発表した。医療業界で人材不足とDX推進のギャップが広がる中、ツール提供や人材派遣とは異なる新たな業務支援サービスとして展開する。

同社が掲げる「医療AI BPaaS」は、AIと各領域の専門人材を組み合わせ、医療機関の業務そのものを引き受けるサービスモデル。同社が業務を担うことで医療機関が診療や患者対応に集中できる体制づくりを支援する。
背景には、電子カルテのクラウド化や医療AIの実用化が進んでも、レセプト業務の負担、医療事務スタッフの採用難、電子カルテの運用定着、人材不足による経営判断の遅れなどが現場でなお課題として残っていることがある。
「医療経営AI BPO」は、AIと医療経営・マーケティングの専門人材がペアとなり、集患やKPI(重要業績評価指標)管理、経営分析、マーケティング施策を支援する。
「レセプトAI BPO『レセフルAI』」は、独自開発のAIとベテラン医療事務スタッフの組み合わせで遠隔から完全代行するサービス。医療事務スタッフがクラウド型電子カルテにリモート接続し、会計時にリアルタイムで算定をサポートする。
「AI・DX BPO」は、AIとエンジニア・DX実装人材が電子カルテ導入支援や業務自動化、AI開発・運用まで伴走する。
ドットエフによると、すでに複数のクリニックで導入し、返戻率1.3%以下、収益向上15%、レセプト残業ゼロ時間の実績が出ているという。2026年4月からは新機能「リアルタイム算定AI」の実証実験も開始した。会計待ちのカルテをその場でAIが自動で算定チェックし、専門スタッフは複雑な判断のみを行う。
今後は3事業の全国展開に加え、医療事務スタッフやAIエンジニア、経営支援人材の採用強化、新機能開発やUI改善、3事業間のデータ連携基盤整備を進める。2030年には医療AI BPaaSのデファクトスタンダード化と、500院の導入を目指す。