クオトミー、帝京大病院で「OpeOneアンギオ室」の効果検証開始 多職種連携を可視化
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医療機関向けデジタルソリューション開発のクオトミー(東京・千代田区)は5月14日、帝京大学医学部附属病院(東京・板橋区)の中央放射線室が、アンギオ室(放射線血管造影室)向け業務ワークフローサービス「OpeOne(オペワン)アンギオ室」を導入し、効果検証を開始したと発表した。アンギオ室でのコメディカルの業務負担軽減と、多職種連携の可視化を軸に実装段階での有効性を検証する。
アンギオ室は、診断だけでなく治療も担う高度医療領域で、各診療科の医師や看護師、放射線技師らが緊密に連携して運用する。一方で、緊急症例を含む流動的なスケジュール、多職種間の情報分断、属人化しやすい業務調整が課題になっているという。
今回の検証では、伝達や確認、進行管理に伴う調整業務を同社のデジタルサービスで効率化し、コメディカル業務負担の軽減、多職種間の情報共有の一元化、伝達・確認・進行管理業務の効率化を確かめる。また、検証を通じて、現場スタッフのフィードバックを基に段階的に改善を行い、アンギオ室業務の標準化モデル構築につなげる。
帝京大病院は、これまで症例予約のたびに放射線技師に電話で空き枠を確認し、電子カルテ、エクセル台帳、グーグルカレンダーの3カ所に個別入力する運用だった。「OpeOne」の導入後は手元の端末から場所を問わず症例入力が可能になり、カレンダーへの自動連携で手動転記の手間を削減した。また、医師による直接予約や情報の一元管理によって、確認電話や差し込み症例の連絡も減り、人的ミスの抑制や業務フロー改善につながっているという。
クオトミーでは今後、検証で得た知見を基に、アンギオ室業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)モデルの確立を目指す。また、ほかの医療機関への展開も視野に入れている。