LIMNO、鳥取市で生活支援サービス活用したオンライン診療の実証実験

「スーパーアプリ」の画面

業務用タブレット端末などを手掛けるLIMNO(リムノ、鳥取・鳥取市)は10月31日、鳥取市、鳥取市内の民間企業と行う生活支援サービス「スーパーアプリ」で、鳥取市佐治町国民健康保険診療所(佐治診療所、鳥取・鳥取市)、アクシス(鳥取・鳥取市)と、鳥取市の佐治町地区で「オンライン診療」の実証実験を10月21日に実施したと発表した。

「スーパーアプリ」は、LIMNOの専用タブレットから、さまざまな行政や民間のサービスが利用できるサービス。CATV(ケーブルテレビ)の日本海ケーブルネットワーク(鳥取・鳥取市)と鳥取テレトピア(鳥取・鳥取市)のケーブルネットワークの通信インフラを活用して提供する。サービスでは、市報の閲覧、電子図書館の利用、防災や交通情報の確認などに加え、アクシスが提供する日用品や食品などのネット注文、新日本海新聞社の電子版新聞の閲覧ができる。

「オンライン診療」の実証実験の概要
「オンライン診療」の実証実験の概要

今回の実証実験では、佐治診療所で定期的に受診する市民を対象に、佐治町余戸公民館と佐治診療所に設置したLIMNOのタブレットを接続し、ビデオ通話でオンライン診療を実施。診療から処方薬の受け取りまでを一気通貫で行った。

実証は、高齢化率が高い佐治町で、患者の通院の軽減、利便性向上、地域医療サービスの安定的な確保を目的に行った。リムノでは、オンライン診療に対し、患者からは通院せずに受診できる利便性、医師からは対面と近い形で診療できる点が評価されたとしている。