MENTRA、精神科・心療内科向け医療AIの無料トライアル開始 診療記録を18秒で下書き

精神科・心療内科向け医療AIサービス「MENTRA」(イメージ)

医療AI(人工知能)開発のMENTRA(メントラ、東京・港区)は8月28日、精神科・心療内科向け医療AIサービス「MENTRA」の1カ月無料トライアルを医療機関向けに開始したと発表した。現在使用している電子カルテを変更せず、1診察室、1人から利用できる。申し込みは10月31日まで。

「MENTRA」は、診療や看護、面談、会議、福祉訪問の会話を録音し、それぞれの記録様式に合わせた下書きをAIが自動作成する。医療従事者が内容を確認、修正して記録を確定する。診療録はSOAP(主観、客観、評価、計画)形式で整理する。看護記録は病棟・訪問看護の記録様式に、面談記録は自立支援医療などの制度用語に合わせて下書きを作成する。

サービスはブラウザー上で動作し、PCやタブレット端末、スマートフォンから使用できる。専用機器は不要で、既存の電子カルテと併用できる。施設や職種に応じたアクセス制御、操作ログ、医療機関ごとのデータ分離などのセキュリティー機能も備える。

同社が導入先の精神科病院で6カ月間(2月25日~8月22日)の利用状況を集計したところ、診療記録1072件、看護記録226件、会議・議事録58件の計1356件、190.1時間分の会話から下書きを作成した。医療従事者の確認・修正後に正式な記録として採用された割合は96.7%だった。

診療記録は、診察終了から下書きの完成まで中央値18秒で、約7割は修正せずに確定し、9割超は3分以内に確定した。手作業による記録作成に1件8分かかると仮定した場合と比べ、診察記録だけで推定約135時間の書く時間を削減できたという。

無料トライアルでは、5種類のAI記録のほか、AI問診や来院予約・受付管理、運営の可視化などの機能を医療機関の運用に合わせて提供する。利用期間は1カ月で、自動的に有料契約には移行しない。