Omi Japan、医療向けAIエージェント基盤を開発 第一弾で予約変更支援AI「MediDial」提供

「MediDial(メディダイアル)」のデモ画面

医療・ヘルスケアシステム開発のOmi Japan(オミジャパン、東京・中央区)は6月26日、医療機関向けAI(人工知能)エージェント開発支援基盤を開発したと発表した。第一弾で、病院の予約変更業務を支援するAIエージェント「MediDial(メディダイアル)」を提供する。

開発支援フレームワークは、医療機関ごとに異なる業務や制約を踏まえ、現場で使えるAIエージェントを設計・実装するための開発基盤。病院業務に必要な機能や連携要素を整理し、AIが状況に応じて必要な機能を呼び出し、処理順序を判断しながら業務を進められるようにする。

今回提供する「MediDial」は、チャットや音声インターフェースを使って、患者からの予約依頼に対応する病院向けの予約AIエージェント。受付・事務部門の負荷軽減と患者対応品質の両立をサポートする。予約業務は発生頻度が高く、省力化効果を見込みやすいとみて、フレームワーク活用の第一弾で開発した。

AIによるリスク判定の画面イメージ
AIによるリスク判定の画面イメージ

患者からの依頼をリスクに応じて3段階に振り分ける機能が特長。定型的な予約など低リスク案件はAIが即時に処理し、中リスク案件ではAIが処理案を作成した上でスタッフが確認して反映する。手術、入院、複雑な条件を伴う高リスク案件では担当職員へ引き継ぐ。すべての依頼をAIが一律に処理するのではなく、案件のリスクに応じて処理経路を分け、必要に応じて人が介入できる設計にすることで、安全性と業務効率の両立を図った。

医療機関ではAI活用への期待が高まる一方で、医療情報を扱うセキュリティー対応、判断根拠の説明可能性、電子カルテなど既存システムとの連携、現場運用に耐える処理速度や応答性、導入効果や投資回収の見えにくさが課題になっている。

オミジャパンは、こうした課題に対応するため、連携機能や処理制御、安全性への配慮をあらかじめ備えたフレームワークを整備した。同社によると、フレームワークの活用で、これまで数カ月かかっていた開発期間を数週間に短縮できた事例もあるという。