大阪急性期・総合医療センター、ICU患者の状態把握支援AI「MeDiCU-AI」導入
掲載日:
(左から)木下喬弘・MeDiCU代表取締役、藤見聡・大阪急性期・総合医療センター 高度救命救急センター長
救急・集中治療のデータベースを提供するMeDiCU(メディキュー、大阪市)は6月19日、大阪急性期・総合医療センター(大阪・住吉区)がICU入室患者の退室可否の判断を支援する「MeDiCU-AI(メディキュー・エーアイ)」を高度救命救急センター・ICU・小児HCUに導入すると発表した。
「MeDiCU-AI」は、MeDiCUが構築した救急・集中治療領域のデータベース「OneICU」を活用して開発されたAI(人工知能)。「OneICU」は約20万症例のデータを集積した救急・集中治療領域の世界最大規模のデータベースという。

今回の導入では、過去に診療を受けた患者の統計情報に基づくリスクスコアをリアルタイムに可視化することで、重症患者管理および病床運用の意思決定を支援する。
大阪急性期・総合医療センターは、大阪府から「基幹災害拠点病院」の指定を受けている。南海トラフ巨大地震では大阪府内だけで数千人規模の重症患者発生が想定されている。同センターは、大規模災害発生時には、重症患者の集中受け入れと広域搬送調整の中核的役割を担う。
しかし、集中治療部門のベッド稼働状況や患者状態の把握は、医師・看護師間の経験則や口頭連携に依存する部分が大きく、平時のベッドコントロールや業務効率に影響するだけでなく、有事の受け入れ可能患者数の迅速な把握を妨げる恐れがあった。
同センターでは、AI導入によって、日常診療における重症患者のベッドコントロール高度化に加え、大規模災害時やパンデミック(世界的大流行)時でも、限られた重症ベッドリソースを有効活用する体制づくりにつなげる。