聖マリアンナ医科大病院、AI診療録作成支援「medimo」導入 医師200名の活用を目指す

(左から)野村怜太郎・medimo共同創業者・顧問、大坪毅人・聖マリアンナ医科大学病院病院長、前畑忠輝・聖マリアンナ医科大学病院消化器内科教授

医療AI(人工知能)開発のmedimo(メディモ、東京・港区)は6月10日、AIによる診療録作成支援サービス「medimo」が聖マリアンナ医科大学病院(神奈川・川崎市)に導入されたと発表した。同院全体で200名規模の医師が活用する体制を目指す。サービスの導入実績では1施設あたりで過去最大規模という。

「medimo」は、診療中の会話を音声認識によって文字起こしを行い、生成AIで診療録の下書きや要約文を作成する診療録作成支援サービス。外来診療におけるSOAP(主観、客観、評価、計画)形式のカルテ原稿、インフォームド・コンセント記録、診療内容の要約などを作成できる。作成された要約文は、専用中継機能『SmartPaste』経由で電子カルテに送信できる。

院内専用スマートフォンで「medimo」を使用し、外来診療を行う様子
院内専用スマートフォンで「medimo」を使用し、外来診療を行う様子

聖マリアンナ医科大病院では院内専用スマートフォンを使って「medimo」を利用する。院内ルールに沿って、個人情報保護と情報セキュリティーに配慮した形で運用する。

同院では、診療後のカルテ入力や説明記録作成の時間軽減や、患者への説明内容や同意取得までの経緯の記録精度向上、診療内容の要約・確認による記載漏れ防止、診療記録の振り返りを通じた、外来診療プロセスの改善といった効果を見込む。

メディモは今後、消化器内科での運用状況を、聖マリアンナ医科大病院と検証し、診療記録作成時間の短縮や、記載内容の質、医師の業務負担軽減などを確認する。その後、検証結果を踏まえ、各診療科の業務特性に応じた活用方法を検討する。将来的にはリハビリテーション、放射線、救急診療など、多職種・多領域での活用拡大を目指す。