アトミックソフトウェア、「AI音声カルテ」を先行提供 診察中の会話をSOAP形式で自動生成

クリニック向けSaaS開発のアトミックソフトウェア(東京・品川区)は5月28日、クリニック向けSaaS「medicalforce(メディカルフォース)」で、診察中の音声をリアルタイムでテキスト化し、SOAP(主観、客観、評価、計画)形式などのカルテ用テキストを自動生成する機能「AI音声カルテ」の先行提供を始めたと発表した。同社のAI(人工知能)機能群の統合ブランド「medicalforce intelligence(メディカルフォース・インテリジェンス)」の第一弾機能として提供する。

「AI音声カルテ」は、診察中の患者との会話をブラウザー上でリアルタイムに書き起こし、テンプレートに沿ったカルテ用の下書きテキストをAIが自動生成する機能。

リアルタイム文字起こし、SOAP形式などに沿った自動要約、クリニックごとのプロンプト(指示文)カスタマイズに対応する。音声認識で生じやすい同音異義語の誤変換も、医療文脈を踏まえて自動補正する。自費診療、保険診療の両方で使えるテンプレートも標準搭載した。作成したテキストの、最終的な確認や修正は医師が行う必要がある。

「AI音声カルテ」の機能イメージ
「AI音声カルテ」の機能イメージ

機能は「medicalforce」を利用する既存顧客向けに提供する。「medicalforce」は、自由診療と保険診療の両方に対応するクリニック向けクラウド型オールインワンSaaSで、予約、電子カルテ、会計、在庫管理、経営分析、LINE連携などの機能を備える。

「medicalforce intelligence」は、クリニック運営業務をAIで自動化し、効率化を支援する機能群の総称。同社は今後、日々の実務効率化から経営支援まで段階的に機能を拡張する方針だ。750院以上のクリニックとの取引で蓄積した業務データや業界知見とAIを組み合わせ、汎用(はんよう)AIが対応しにくいクリニック固有業務フローでのAI活用を進める。