ニヒンメディア、医師向けAIアシストサービスで患者の個人情報マスキング機能の提供開始
掲載日:
日本の医師向けAIアシスタントサービス「MedGen Japan(メドジェンジャパン)」
医療向けAI(人工知能)サービスを手掛けるニヒンメディア(東京・渋谷区)は6月9日、日本の医師向けAIアシスタントサービス「MedGen Japan(メドジェンジャパン)」で、質問文に含まれる個人情報を自動で検知し、送信前にマスキングする新機能を公開したと発表した。患者の氏名や生年月日、施設名、診察日など、患者個人の特定につながる情報の送信リスクを抑え、医療現場での安全な生成AI活用を支援する。
「MedGen Japan」は、医師向けに開発したAIアシスタントサービス。海外論文や診療ガイドライン、国内文献、公的文書を横断的に調べ、研究手法や引用数を基に文献を選別する。その上で、AIが引用元や選別理由を示すことで、医師の医学情報の調査を支援する。

新機能は、医師が「MedGen Japan」で質問を送信する前に、個人情報が含まれている可能性がある箇所を自動で検知し、マスキングする。マスキング後の質問文は送信前に確認が可能で、医師が必要に応じて内容を編集して送信できる。サービスは医療現場でAI利用を前提に設計しており、マスキング前の質問文は外部サーバーなどに保存しない。サービス提供に使うサーバーも日本国内に置くことで、入力情報の取り扱いの安全性を担保した。
同社は、医療現場では文献検索や診療に関する情報収集、患者説明資料の作成、診療録や文書の下書きなどで生成AIの活用が広がる一方、実際の患者背景を踏まえて質問する場合、入力内容が具体的になるほど、個人情報の取り扱いに注意が必要になると指摘する。そこで、医療現場で生成AIを安心して活用できるよう、回答精度の向上だけでなく、入力段階から安全性に配慮する機能を提供することにした。
今後は、日本の個人情報保護法や医療現場で求められる情報管理に配慮した機能開発を進める。医療機関単位での導入や、院内ルールに合わせた利用管理、利用履歴の管理、電子カルテや院内データベースとの連携などにも取り組む。