丸文、AIロボット「Kebbi3」提供開始 病院の受付・案内業務に対応

AIコミュニケーションロボット「Kebbi3」

エレクトロニクス商社の丸文(東京・中央区)は9月9日、台湾のNUWA(ニューワ)ロボティクスが開発したAI(人工知能)コミュニケーションロボット「Kebbi3(ケビー・スリー)」の取り扱いを開始したと発表した。病院や診療所での受付、施設案内、問い合わせ対応などでの活用を見込む。

「Kebbi3」は、病院などの施設内で案内や多言語対応を行うコミュニケーションロボット。10TOPS(毎秒10兆回)の演算性能を持つAI専用プロセッサ(NPU)とGPU(画像処理半導体)を搭載。クラウド通信に加え、本体でのローカルAI処理も可能にしたことで、通信環境に左右されずに応答速度が大幅に向上したという。

また、新開発のノイズキャンセリングと話者の方向を特定するビームフォーミング機能を持つ音声前処理エンジンを採用しており、周囲に雑音がある環境でも利用者の声を識別する。暗所対応の1300万画素カメラを備えており、視覚データを活用した機能拡張やセンシング機能での活用も視野に入れる。

病院や診療所の受付では、生成AIとRAG(検索拡張生成)を組み合わせ、施設情報やマニュアルなどを参照した質疑応答が可能。従来の定型応答に加え、複雑な問い合わせや施設案内にも対応し、受付業務の自動化や職員の負担軽減につなげる。

病院以外では、商業施設や観光施設、行政窓口での案内、教育機関での学習支援、介護・福祉施設で利用者との対話などでの活用を想定する。

丸文は2024年3月、NUWAロボティクスと資本提携し、国内法人のNUWAロボティクスJAPANと販売代理店契約を締結した。今後は全国の販売パートナーと連携し、専用環境の構築や導入・運用支援、用途に応じた専用アプリの開発を進める。