ユニキャスト、看護師・医師連携アプリ提供開始 日立港病院の試験導入で依頼未対応ゼロ
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「Hey, Doctor!?(ヘイドクター)」の看護師・医師用アプリの画面イメージ
ロボティクス事業などを展開するユニキャスト(茨城・日立市)は9月1日、医療ロボット導入支援の常磐ヒラメディカル(同)と開発した看護師・医師連携アプリ「Hey, Doctor!?(ヘイドクター)」を医療機関向けに提供開始したと発表した。パイロット導入した日立港病院(同)では、約1カ月半で看護師から医師への依頼が500件を記録。取り下げられた61件を除く全件に医師が対応し、期間終了時点の未対応は0件だったという。
「Hey, Doctor!?」は、病棟の看護師が患者の症状や要望を医師へ伝え、医師がアプリ上で応答できる院内連携アプリ。看護師は依頼に高・中・低の優先度を設定できる。患者名のひらがな検索やTO(必須)/CC(任意)での宛先指定、よく連絡する医師の通知グループ登録が可能。
優先度と経過時間を組み合わせて表示する機能を備えており、滞留している案件の見落としを抑える。医師が依頼内容を確認し対応の可否を選択してコメントを入力すると、看護師側に即時反映する。コメントは依頼が完了するまで保持される。

未対応の依頼は優先度に応じて設定した間隔で自動通知する。依頼から対応、完了までの履歴を記録するため、依頼件数や対応件数などを確認し、病棟間の運用状況の比較に活用できる。
セキュリティー面では、患者の症状などの要配慮個人情報を扱うため、情報セキュリティーマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」の認証を受けた環境で運用する。また、ログインや依頼登録、対応完了などの操作は監査ログとして記録する。
ユニキャストによると、口頭やメモ、汎用(はんよう)チャットによる連絡では、依頼の優先度を明示しにくく、緊急度の高い案件がほかの連絡に埋もれたり、対応状況を確認できなかったりする問題があるといい、新アプリはこうした課題を解決できるとしている。
日立港病院でのパイロット導入は6月15日から7月31日まで実施し、医師4人、看護師16人、管理者1人の計21アカウントが参加した。対象患者は126人で、1日平均約10.6件の院内連絡が記録された。対応が完了した依頼のうち95.4%が8時間以内、99.3%が24時間以内に対応されたという。

パイロット導入後のアンケートでは、回答した看護師の大半が、医師への連絡や確認にかかる手間が減ったと回答した。主な利用場面は、バイタル異常時の相談と患者からの要望の伝達が各87.5%、薬剤・処置の可否確認が62.5%だった。日立港病院は検証終了後も利用を継続している。
料金は1病棟あたり月額2万5000円(税別)で、利用者数は無制限。初期費用は不要で、導入前に1カ月間の無料試験運用ができる。