キヤノン、超音波診断装置の高機能モデル「Aplio me X」発売 GPUとAIで検査効率・再現性向上

超音波診断装置「Aplio me X(アプリオ・ミー・エックス)」

キヤノンは5月28日、超音波診断装置の高機能モデル「Aplio me X(アプリオ・ミー・エックス)」を6月1日から国内発売すると発表した。高性能GPU(画像処理半導体)を搭載しており、高画質な検査画像とスムーズな検査ワークフローの実現を支援する。

新製品は、高性能GPUにより画像処理を円滑にし、アプリケーションの起動や切り替え、処理応答の迅速化を図った。加えて、AI(人工知能)技術を活用したリアルタイム自動構造物認識「Smart Area Indication(スマート・エリア・インディケーション)」に対応。Bモード画像上で、周囲よりも低エコーで、おおむね閉じた5~10㎜程度の構造物を検出すると赤色のボックスで表示し、観察ポイントの把握を支援し、見落とし防止や再現性向上を図った。

心エコーでは「Measurement Assistant(メジャーメント アシスタント)」機能に対応。LVOT(左室流出路)やAV(大動脈弁)など使用頻度の高い計測項目で、AI技術で熟練検査者の計測ポイントを学習したモデルによって、検査画像から計測のトレース候補を自動表示する。血管や産婦人科領域の計測自動化にも対応した。心筋壁運動指標GLSは「Auto GLS(Quick Strain)」機能でフルオート解析もできる。

高齢化に伴う検査件数の増加や医療従事者不足を背景に、超音波検査は限られた時間で高精度で再現性の高い検査を安定的に行うことが求められている。

一方で、画像内の構造物の認識や計測精度は検査者の経験や習熟度に左右されやすく、検査の質の均一化が課題となっていた。新機種は、こうした課題に対し、腹部や血管、表在や心臓など幅広い臨床領域に対応することで、検査の効率化と再現性向上を支援する。