メドレー、クラウドネイティブ電子カルテ「MALLクラウド」開発 27年1月以降に提供

クラウドネイティブ電子カルテ「MALLクラウド」(イメージ)

メドレーは8月13日、病院・有床診療所向け電子カルテ「MALL(モール)」で、厚生労働省の標準仕様に準拠したクラウドネイティブ電子カルテ「MALLクラウド」を開発すると発表した。生成AI(人工知能)による医療文書作成支援などの機能も搭載する。2027年1月以降の段階的な提供を目指す。

「MALLクラウド」は、医療機関内のサーバーでの運用を前提とせず、情報セキュリティー基準を満たしたパブリッククラウド環境で稼働する電子カルテ。薬剤、栄養、検査、透析などの部門システムを同一画面で扱える機能に加え、検査機器、医事会計、画像システム、周辺機器などとの外部連携にも対応する。生成AIを活用した医療文書作成支援なども搭載する。

システムは、同社が提供するオンプレミス型の「MALL」の機能や操作導線などの基本仕様を踏襲し、既存ユーザーが移行する場合も使いやすい設計にする。開発はAIが主体に設計する「AIネイティブ」で行い、迅速な機能開発やアップデートを図る。提供開始に先立ち、β版を先行導入して検証に協力する病院・有床診療所のパイロットユーザーも募集する。

政府は2030年までに、すべての医療機関への電子カルテ導入を目指しており、病院の情報システムのオンプレミスからクラウドへの移行を進めている。電子カルテ、レセプトコンピューター(レセコン)、部門システムを一体的にクラウド化する方向性も示している。

メドレーは、厚労省のクラウド移行方針を受け、電子カルテを刷新・導入する病院や有床診療所向けに標準仕様に準拠した製品を用意する必要があると判断した。同社は、デジタル庁と厚生労働省が開催する医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の官民協議会「病院情報システム等の刷新に向けた協議会」に構成員で参画しており、制度設計の議論を踏まえながら開発を進める。