AIカルテ導入、患者の6割超が賛成 安心対策では医師の最終確認を重視 medimo調査

生成AI(人工知能)活用のカルテ作成支援サービスを手掛けるmedimo(メディモ、東京・港区)は10月28日、AIによるカルテ作成に対する患者の意識調査の結果を発表した。調査によると、AIカルテの導入に賛成する人は63.5%だった。また、安心につながる対策では、医師が記録内容を最終確認・修正する仕組みを評価する回答が最も多かった。

調査は、診察中の医師と患者の会話をAIが文字に起こし、電子カルテの下書きを作成する仕組みを「AIカルテ」と定義して実施した。

AIカルテの導入に賛成・反対する患者の割合
AIカルテの導入に賛成・反対する患者の割合

導入への賛否を尋ねたところ、「賛成」が12.4%、「どちらかというと賛成」が51.1%だった。一方、「どちらかというと反対」は28.8%、「反対」は7.7%で、反対する人は計36.5%となった。

AIカルテの導入に賛成・反対する理由(複数回答)
AIカルテの導入に賛成・反対する理由(複数回答)

賛成した364人に理由(複数回答)を聞いたところ、記録負担が減って診察時間が増えることへの期待が54.1%で最多だった。次いで、「記載ミスや記入漏れの減少」(47%)、「診察・会計の待ち時間短縮」(37.1%)、「医師が患者との対話に集中できる」(30.2%)となった。

一方、反対した209人の理由(複数回答)では、医師がAIに任せて話を聞かなくなることへの懸念が39.7%で最も多かった。2位は「AIをよく知らないことによる漠然とした不安」(38.3%)で、「記録の正確性への不安」(37.3%)、「情報漏えいや悪用への不安」(24.4%)が続いた。

AIカルテの利用で安心につながる対策
AIカルテの利用で安心につながる対策

安心につながる対策では、医師による最終確認・修正について「とても安心できる」「やや安心できる」と答えた人が合計で77.2%となった。

次いで、「患者自身による記録の確認・修正」(73.3%)、「第三者機関によるセキュリティー認証」(71.4%)、「通信の暗号化や第三者にデータ提供をしないなどのセキュリティー対策」(70.6%)だった。

AIカルテの内容を調査前から知っていた人は12.6%にとどまった。また「聞いたことはあるが内容を知らなかった」と答えた人は20%、全く知らなかった人は67.4%だった。

AIカルテや類似の仕組みを導入する医療機関を受診した経験がある人は9.6%の55人だった。55人に受診時の満足度を聞くと、「満足」が45.5%、「やや満足」が50.9%で、合計で96.4%が満足と回答した。「やや不満」は3.6%だった。

メディモでは、調査結果からAIで生まれた時間を患者との対話に充てることや、医師が最終確認する仕組みを患者に分かりやすく伝えることが、AIカルテの普及には重要としている。

調査は2026年9月、直近1年以内に病院・クリニックを受診した20~69歳の573人を対象に、インターネットで実施した。