OPQRST、AI模擬患者を使った問診シミュレーションサービス開発

AI模擬患者とのシミュレーション管理画面。診察室1、2、3で協力的、非協力的などの異なる性格を持つ患者と問診が可能

千葉大学発の医療スタートアップのOPQRST(東京・渋谷区)は2月21日、AI(人工知能)模擬患者を使った問診シミュレーションサービス「OPQRST」を開発し4月上旬に提供を開始すると発表した。

AI模擬患者とのシミュレーションでの医師と患者のやり取りの画面
AI模擬患者とのシミュレーションでの医師と患者のやり取りの画面

「OPQRST」はAI模擬患者との問診シミュレーションが可能なウェブサービス。実際の模擬患者と同じように「口数の多さ/少なさ」「協力的/非協力的」といったパラメータで診察室を選び、自己練習することが可能。フィードバック機能も搭載する。

症例管理画面。現在は47症例を用意。それぞれの症例で3種類の主訴の模擬患者と問診が可能
症例管理画面。現在は47症例を用意。それぞれの症例で3種類の主訴の模擬患者と問診が可能

実際の模擬患者では難しい多様な診断名に対応。サービス開始初期は、高頻度な疾患であり、問診力で診断に近づける「47種類の症例」を提供する。症例は随時拡大する。今後は、音声入出力、学習経過管理システム追加、3DのAI模擬患者、VR(仮想現実)のサービス提供、法人向けサービスの提供を行っていく計画。

OPQRSTは、「医療者の問診力を高め、患者が安心できる医療を提供する」というミッションを掲げ、千葉大学医学部附属病院で臨床や教育、研究の経験を持つ、現役の総合診療医が2024年2月に創業したスタートアップ。医療情報提供や臨床、教育、研究支援のウェブサービスを展開する。