OUI、山梨交通でスマホ装着機器を使った眼科検診訪問サービスをパイロット実証

慶応義塾大学医学部発ベンチャーのOUI(ウイ、東京・港区)は9月13日、山梨交通(山梨県・甲府市)で、眼科検診訪問サービス「モバイル・アイ・スキャン」のパイロット実証を行うと発表した。

「モバイル・アイ・スキャン」は、眼科検査に特化した企業向けメディカル眼科検診訪問サービス。サービスは眼科医か視能訓練士が企業に訪問し、社員の眼科疾患のスクリーニングを行う。

Smart Eye Camera(スマートアイカメラ、SEC)
Smart Eye Camera(スマートアイカメラ、SEC)

サービスは「Smart Eye Camera(スマートアイカメラ、SEC)」と呼ぶ機器を利用して行う。「SEC」は、ウイが開発した、iPhoneに取り付けて眼科診察ができるアタッチメント型の医療機器。スマートフォンのカメラと光源を利用し、診断に必要な光の形と、拡大して撮影する機構を備えることで、眼科疾患の診断を可能にした。

パイロット実証では、山梨交通の社員にSECを使用してサービスを実施。同社をモデル企業として、同社運輸・交通会社でのサービスの有効性を検証する。

実証は、ウイが提案した「山梨県を舞台にした眼科医療機器Smart Eye Cameraの活用による新しい包摂的な眼科診断モデルの実証」を、山梨県が「第6期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択されたことを受けて実施する。同社は、山梨県で、今回の実証以外にも眼科医療のアクセスが難しい住民を対象に、さまざまな実証を進めている。