徳洲会とシーメンス、フォトンカウンティングCTの臨床活用で基本合意 3病院に導入へ

基本合意で握手する東上震一・徳洲会理事長(左)と櫻井悟郎・シーメンスヘルスケア社長

シーメンスヘルスケア(東京・品川区)は11月4日、徳洲会(大阪市)とフォトンカウンティングCT(コンピューター断層撮影装置)の臨床活用で2年間の基本合意書を締結したと発表した。徳洲会グループの3病院にシーメンスのフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha.Peak(ネオトム・アルファ・ピーク)」を導入し、幅広い疾患領域で臨床活用を進める。

両者は、今回の合意でフォトンカウンティングCTの適正で安全な使用を進めるとともに、実際の診療での活用を拡大する。シーメンスヘルスケアは、製品の性能や使用方法、有効性・安全性の医学・科学情報や、関連する専門・学術情報を徳洲会に提供する。

徳洲会は福岡徳洲会病院(福岡・春日市)、宇治徳洲会病院(京都・宇治市)、湘南鎌倉総合病院(神奈川・鎌倉市)の3施設に、「NAEOTOM Alpha.Peak」を導入する。

「NAEOTOM Alpha.Peak」は、シーメンスヘルスケアの最上位のフォトンカウンティングCT。X線管と検出器を2対搭載するデュアルソース型で、高精細な画像とスペクトラル情報を取得できる。がん、循環器、脳神経などの診療領域での利用を対象にする。3病院では、高精細な画像やスペクトラル情報などを活用し、それぞれの病院が強みとする診療領域で臨床活用に取り組む。

福岡徳洲会病院では、脳卒中や循環器疾患のカテーテル治療のCT画像診断による支援や、がんの術前評価などに活用する。宇治徳洲会病院では、救急医療での迅速な画像診断や、膵(すい)がんをはじめとするがんの精密評価、手術計画で利用する。

湘南鎌倉総合病院では、幅広い領域の画像診断に加え、がんの診療から手術までをつなぐ診断に活用する。徳洲会では、3病院で得た知見や経験を共有し、グループの病院や幅広い医療現場での活用につなげる。