日本ストライカー、手術支援ロボット「Mako」で人工肩関節置換術が保険適用 国内初
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「Mako Shoulder」の操作画面(左)と手術支援ロボット「Makoシステム」
米医療機器メーカー、ストライカーの日本法人の日本ストライカー(東京・新宿区)は11月2日、手術支援ロボット「Mako(メイコー)システム」を使った人工肩関節置換術が、11月1日付で保険適用になったと発表した。ロボット支援による人工肩関節置換術の薬事承認と保険適用は国内初という。
「Makoシステム」は、2017年に人工股関節全置換術で国内の薬事承認を取得した手術支援ロボット。これまで人工股関節全置換術、人工膝(しつ)関節全置換術、人工膝関節部分置換術の対応アプリケーションを提供し、保険診療で使用されている。
今回、肩関節にも対象を広げた。人工肩関節置換術は、変形性肩関節症や腱板(けんばん)断裂性関節症などに対する治療法の1つ。
人工肩関節置換術には、9月に薬事承認を取得した対応アプリケーション「Mako Shoulder(メイコーショルダー)」を使用する。ロボット支援手術は本来の肩関節とは逆の構造で人工関節を設置する「リバース型人工肩関節置換術(RSA)」で実施する。
RSAは、腱板の機能が大きく損なわれた患者などが対象となる術式。日本整形外科学会の症例レジストリー(JOANR)の2024年度登録データによると、人工肩関節置換術は、国内では年間約7000例が実施され、その多くでRSAが選択されている。
「Mako Shoulder」では、CT(コンピューター断層撮影装置)の画像データを基に、患者ごとの骨の形状などに合わせた3D(三次元)の術前計画を作成。傷んだ肩関節の切除部位や、人工関節の設置位置・角度を画面上に表示する。
術中は、術前計画のデータとカメラユニットが取得する位置情報を同期する。その情報を基に、アーム先端に取り付けた肩関節治療用の切削器具などを使う医師の操作をロボットが補助し、術前計画に沿った手術を支援する。
同社は「Mako Shoulder」を使った手術により、肩関節の痛みの軽減や可動域の改善、術後のQOL(生活の質)の向上が期待できるとしている。