クリプラ、クリニック向け電子カルテ「CLIPLA」に生成AI要約機能 過去の診療記録確認を効率化
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エムティーアイグループのクリプラ(東京・新宿区)は10月23日、クリニック向けクラウド電子カルテ「CLIPLA(クリプラ)」シリーズで、生成AI(人工知能)が過去の診療記録を要約・整理する「AIサマリー機能」の提供を11月から開始すると発表した。「CLIPLA」シリーズを利用中の医療機関で希望する施設に当面無償で提供する。今後は利用状況などを踏まえて有償化も検討する。
「AIサマリー機能」は、カルテ画面でワンクリックすると、患者の過去の診療記録から要点を抽出し、カルテ画面内に表示する機能。症状や受診理由、所見、処置、処方などの記載を要約する。

別のシステムへの転記や画面の切り替えが不要で、通常の電子カルテ操作で患者の経過を確認できる。要約は下書きや参考情報として提示し、医師が内容を確認・修正して活用する。診断や治療方針の決定は行わない。
データは国内で処理し、連携する生成AIサービスに送信した情報がAIモデルの学習に利用されないことを契約で担保する。厚生労働省、経済産業省、総務省が定める医療情報の安全管理ガイドラインに沿って、通信の暗号化やアクセス制御などを行う。
利用には専用の利用規約への同意が必要で、「CLIPLA」の医療機関向け管理画面から機能を有効化する。クリプラでは再診時の経過確認や、診療情報提供書(紹介状)の作成準備、担当医が交代する際の引き継ぎなどでの利用を見込む。
同社によると、外来診療では限られた時間で患者の診療経過を把握する必要があり、慢性疾患などで長く通院する患者ほど、過去のカルテを確認する手間が大きいという。そこで、診察前に記録を読み返す負担を減らし、医師が経過を短時間で把握できるよう機能を開発した。