三菱電機デジタルイノベーション、レセコン・電子薬歴統合サービスを27年春提供 AIで薬局業務支援
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三菱電機デジタルイノベーション(東京・港区)は9月10日、レセプトコンピューター(レセコン)と電子薬歴の統合サービス「保険薬局向けオールインワンプラットホーム」を、2027年春から提供を開始する予定と発表した。AI(人工知能)エージェント「AnI-Bot(エニボット)」が、加算確認や疑義照会ポイントの整理、薬歴原案の作成などを支援する。
新サービスは、次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS(エニーコンパス)」シリーズとして提供する。レセコンと電子薬歴の連携を中心に、薬局本部向けの経営分析機能を含む3領域を共通基盤で管理する。システム間の情報転記や同期に伴う負担を減らし、薬局現場と本部業務を一体的に支援する。
「AnI-Bot」は、併用禁忌や用量監査などのルールに基づくチェック結果から、疑義照会で確認すべき点を整理する。点数加算の確認や服薬指導、次回のフォローアップ内容の提案にも対応する。AIの提示内容は薬剤師が確認、判断する。

薬歴作成では、患者と薬剤師の会話から要点を抽出し、薬歴の原案を自動作成する。同社の既存サービスを利用する一部の薬局では、処方箋1枚当たり約5分かかっていた薬歴作成時間が約1分になった事例があるという。
サービスは、生成AIの出力だけに依存せず、医薬品の添付文書などの医療情報や、事前に定めた条件に従って判定するルールベースのチェックを組み合わせる。既存のAIアシスタント機能で導入しているロジックを発展させ、生成AIによる誤った回答であるハルシネーション(幻覚)のリスク低減を図る。
薬局本部向けの「AnI-Bot分析」では、自然言語で質問すると、店舗ごとの売り上げや利益、業務量、フォローアップ実施率などのデータを集計、分析する。経営データを可視化し、店舗運営の把握や改善策の検討を支援する。機能は2027年春のサービス提供後、順次追加する予定。

同社は前身企業を含め、40年以上にわたって保険薬局向けシステムを提供している。2023年には「AnyCOMPASS」シリーズの第1弾としてクラウド版電子薬歴を発売。2025年には、生成AIを活用して服薬指導内容の提案やSOAP(主観、客観、評価、計画)形式の薬歴原案作成を支援する「AIアシスタント」の提供を開始した。