公立小浜病院、アライドテレシスの機器・サービスで院内ネットワーク刷新 障害原因特定10分の1以下に

杉田玄白記念公立小浜病院(福井・小浜市)

ネットワーク機器開発のアライドテレシス(東京・品川区)は8月20日、杉田玄白記念公立小浜病院(福井・小浜市)が、同社のネットワーク管理製品や運用支援サービスを導入し、院内ネットワークを刷新したと発表した。有線・無線ネットワークを可視化して統合管理し、障害原因の切り分けを迅速化した。分散していたリモート保守回線も集約し、少人数の情報システム担当者で安定運用できる環境を整備した。

杉田玄白記念公立小浜病院は、福井県嶺南・若狭地域の中核病院で、21の診療科を設置し、病床数は453床。同院は、これまでは通信トラブルのほか、限られた人員での障害対応や、部門システムのベンダーごとに設けたリモート保守回線の管理負荷などが課題になっていた。そこで電子カルテシステムの更新を機に、老朽化していた院内ネットワークを刷新した。

ネットワーク構成イメージ図
ネットワーク構成イメージ図

今回、統合管理ソリューション「AMF(オートノマス・マネジメント・フレームワーク)」やネットワーク管理ソフトウエア「Vista Manager EX(ビスタマネージャーイーエックス)」などを導入した。「AMF」はITインフラ全体を統合管理し、構成変更や障害発生時に自動調整を行う。オートリカバリー機能により、ネットワーク機器が故障した際の復旧作業も支援する。

「Vista Manager EX」は、有線・無線LANやWAN(ワイドエリアネットワーク)の状態、ネットワークの物理構成などを可視化して監視する。導入後は、担当者が現場に向かう前に管理画面からネットワークの状態を確認し、障害がネットワークに起因するかを切り分けられるようになった。同院によると、担当者の感覚値では、問題の特定にかかる時間を従来の10分の1以下に短縮したという。

無線LANでは、自律型無線LANソリューション「AWC(オトノマス・ウェーブ・コントロール)」を採用。無線LANのチャンネルや電波出力を自律的に調整し、電波干渉を抑えて安定した通信環境を整備した。

さらに、ITインフラを24時間365日体制で運用監視するサービス「Net.Monitor(ネットドットモニター)」を導入し、問題発生時の即時通知や対応を可能にした。また、サービスの「リモートメンテナンスパック」で、部門システムのベンダーごとに分散していたリモート保守回線を一本化。外部からの接続経路を集約し一元的な把握・管理を可能にして、管理負荷や不正アクセスのリスク低減につなげた。

公立小浜病院では、ネットワーク基盤の安定化により、ネットワークに起因する時間外の障害対応もほぼなくなったという。