SB Intuitions、順天堂大などと医療特化LLM共同研究 診断・文書作成支援で活用
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ソフトバンク子会社のSB Intuitions(エスビーインテュイッションズ、東京・港区)は8月10日、順天堂大学、ソフトバンク、医療情報システム開発などのHEMILLIONS(ヘミリオンズ、東京・港区)と、国産医療特化型LLM(大規模言語モデル)「Med-Sarashina(めど・さらしな)」を活用した共同研究を6月に開始したと発表した。医師による生成AI(人工知能)の評価・検証を通じ、診断支援や医療文書作成支援ツールの開発などに取り組み、臨床・研究・教育分野での社会実装を目指す。
共同研究では、「Med-Sarashina」に順天堂大が監修して作成した臨床推論評価用の症例データや学習用医学データを使って追加学習やファインチューニングを実施し、医療向け生成AI「Med-Sarashina-Juntendo」を開発。開発した生成AIを活用し、研修医の臨床推論力の向上や医学教育の標準化、効率化での活用可能性を確かめる。
また、医療データを使った事後学習や、情報同士の関係性を構造化するナレッジグラフなどの技術を活用し、研修医の臨床推論能力の向上や医学教育の効率化に向け、診断支援と医療文書作成支援ツールの試作品を開発する。
「Med-Sarashina」は、海外製の基盤モデルに依存せずに開発した医療特化型LLM。国内の医療規制や機微なデータにも柔軟に対応できるという。共同研究では、ヘミリオンズの医療データ基盤上にAIモデルを構築し、安全に医療データを利用するための運用体制も検証する。ヘミリオンズの基盤は、厚生労働省、総務省、経済産業省が定める医療情報システムのセキュリティーガイドライン「3省2ガイドライン」に準拠する。
順天堂大は研究全体を統括し、データセットの構築やAIモデルの臨床的な検証・評価を担当する。エスビーインテュイッションズは「Med-Sarashina」の提供とデータセット構築に関する助言を行う。
ソフトバンクはAIモデルの実用化に向けた支援や検証、評価に加え、社会実装に向けた事業・サービスを検討する。ヘミリオンズは、AIモデルを利用したソリューションの開発・検証と医療データ基盤の構築・運用を行う。
エスビーインテュイッションズは今後、順天堂大での実証などを通じて、自社サービスの安全な展開と医療現場での生成AIの社会実装につなげる方針。