フィリップス、ディズニーのアニメで小児MRI検査支援 子どもの不安軽減
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ディズニーの物語やキャラクターを活用した「Ambient Experience」搭載MRI装置
フィリップス・ジャパン(東京・港区)は8月5日、ディズニーと共同で、小児MR(磁気共鳴画像)検査向けソリューション「Ambient Experience Disney Theme(アンビエント・エクスペリエンス・ディズニー・テーマ)」の提供を開始したと発表した。ディズニーの物語やキャラクターを映像、音、照明で表現し、検査を受ける子どもの不安やストレスの軽減を支援する。
「Ambient Experience」は、検査室内の映像、照明、音響演出とディズニーのコンテンツを組み合わせることで、検査前から検査終了まで一貫した空間を演出し、患者が落ち着いて検査を受けられる環境をつくるソリューション。

ミッキーマウスやアリエル、マーベルのスーパーヒーロー、スター・ウォーズのヨーダなど、ディズニーの人気キャラクターのアニメーションを検査室内の投影装置やMRI(磁気共鳴画像装置)内のディスプレーに表示する。
アニメとともに装置内のディスプレー、ヘッドホン、カラー照明などを使って、患者が落ち着いて検査を受けやすい環境をつくる。検査の中断や再撮像を抑え、医療従事者の作業やMRI装置の効率的な運用にもつなげる。
子どもは検査前に視聴するアニメーションを選択できる。子どもが落ち着いて映像を見ながら検査を受けられるよう、動きが穏やかな専用コンテンツを用意した。
キャラクターの動きは画面中央を中心に構成し、患者の頭や目の動きによる画像への影響にも配慮した。フィリップスとディズニーは、子どもが過度に興奮せず、医療従事者の指示に従いやすい内容になるよう映像を設計した。
フィリップスによると、MRI検査は大型の装置内で一定時間、体を動かさずに受ける必要があり、装置の音や閉鎖的な環境に不安を感じる子どもも多い。医療処置前に不安や苦痛を感じる小児患者は最大75%に上り、約3人に2人がMRI検査に恐怖を感じるという。
同社が欧州6病院で6~12歳の子ども175人を対象に実施した臨床研究では、「Ambient Experience」を利用した6~10歳の子どものストレスが検査前後で43%低下した。検査中に再撮像や長時間の中断などの問題が発生した割合は65%から44%に減少した。
また、高品質な診断画像を取得できた割合は、未使用時の69%に対し、使用時は91%だった。臨床研究に参加した医療従事者の85%は、ディズニーのテーマが小児患者の検査体験を改善すると評価した。
ディズニーのアニメーションは、フィリップスの「Ambient Experience for MR」のソフトウエア・リリース4以降に対応しており、新規に設置する装置だけでなく、条件を満たす既設のMRI装置にも導入できる。