【PR】ビフレステック、医療データを“書き換え不能”で守る 光ディスクデータバックアップシステム「Archive Tresor-ODL」

医療機関向け光ディスクデータバックアップシステム「Archive Tresor-ODL(アーカイブ・トレゾール・オーディーエル)」

医療機関でデータバックアップの重要性が一段と高まっている。病院へのランサムウエア攻撃が後を絶たない中、個人情報の保護とインシデント発生後の迅速なシステム復旧には、電子カルテや医療画像などの医療データを安全に保存する仕組みが欠かせない。厚生労働省も医療機関に対して医療情報システムの安全管理に関するガイドラインなどで、非常時に備えたバックアップ体制の整備を求めている。

医療機関のデータバックアップでは、クラウドやNAS(ネットワーク接続型ストレージ)、磁気テープが利用される。しかし、クラウドやNASは利便性が高い半面、ネットワークに接続されている間はバックアップデータも攻撃対象になる可能性がある。磁気テープはデータを探す手間がかかり、専用機器や保管環境も必要になる。

ビフレステック(東京・文京区)は、こうした課題に対応する医療機関向けデータバックアップシステムを提供する。それが、光ディスク(ブルーレイ)を利用した「Archive Tresor-ODL(アーカイブ・トレゾール・オーディーエル)」だ。光ディスクという物理的なメディアを使うことで記録済みデータの改ざんや暗号化のリスクを抑え、既存環境と接続しやすい二次バックアップとして活用できる。

「書き換えられない」光ディスクで保存

「Archive Tresor-ODL」は、業務用のライトワンス型光ディスクを保存媒体に使用する、光ディスクライブラリー型のデータバックアップシステムだ。ライトワンス型は、一度記録したデータを書き換えられない方式を指す。

光ディスクを収納するマガジン。標準的なモデルでは3個を収納できる
光ディスクを収納するマガジン。標準的なモデルでは3個を収納できる

標準的なモデルでは、光ディスクを収納するマガジンを3個搭載する。マガジン1個には50枚の光ディスクが収納可能で、最大150枚を収納できる。サーバーも内蔵しており、一時保存用のHDD(ハードディスク)またはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を6台まで搭載できる。

データ保存に使う光ディスクは業務用で、記録層を物理的に変化させるライトワンス型のため、一度書き込んだデータは物理的に変更できない。容量は100GB(ギガバイト)、200GBを用意する。200GBの光ディスクを使った場合、マガジン1個で10TB(テラバイト)、3個で最大30TBの容量を確保できる。

一度記録したデータを書き換えられない記録メディアを採用することで、バックアップデータの改ざんや暗号化のリスクを抑えた。仮にランサムウエアがシステム内に侵入した場合でも、光ディスクに書き込まれたデータは保護できる。

使い方は、専用ソフトでバックアップの実行日時を設定するだけで済む。設定時間になると、システムが自動的にバックアップを実行する。データをいったんHDDやSSDの内蔵ストレージに一時保存し、その後、光ディスクに書き込む。

マガジンが記録済みディスクで満杯になったら、空のディスクが入った新しいマガジンと交換すれば、引き続きデータを保存できる。ディスクを追加することで保存容量も増やせる。記録が完了したマガジンは装置から取り出し、棚などでオフライン保管する。

S3互換APIで既存運用に接続

「Archive Tresor-ODL」は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の「S3」と互換性のあるオブジェクトストレージとして動作する。

「S3」は、データを保存する場所とバックアップソフトなどをつなぐための標準的な接続方式の1つ。スマートフォンの写真をクラウドに保存する場合に、アプリが保存先のサービスとやり取りするための「共通手順」に例えられる。

「Archive Tresor-ODL」はこの共通手順に対応しており、S3互換APIを利用するバックアップソフトやツールからバックアップ先として「Archive Tresor-ODL」に直接接続することも可能だ。

バックアップツールから直接書き込む場合のシステム構成
バックアップツールから直接書き込む場合のシステム構成

既設のバックアップ環境がS3互換APIに対応していない場合でも、S3互換APIを利用するバックアップソフトやツールを導入した別PCなどを追加すれば、NASに保存済みのバックアップデータを「Archive Tresor-ODL」に二次バックアップできる。

すでにNASにデータが保管されている環境向けのシステム構成
すでにNASにデータが保管されている環境向けのシステム構成

S3互換APIは、外部システムとデータをやり取りする「REST API」を用いた接続方式で、図中の「REST API対応」はこの仕組みを示している。このように、既設のバックアップ環境の状況に応じて接続方法を選べるため、既存のバックアップ運用を大きく変えずに、光ディスクへの二次バックアップを追加できる。

運用面では、自動バックアップの設定により、日々の作業を抑えられる。例えば、夜間や早朝にバックアップを実行し、データをキャッシュした後、光ディスクへ順次記録するといった使い方だ。

ビフレステックの竹島秀治・エグゼクティブアドバイザーは「記録済みマガジンの交換以外は自動化できるため、情報システム担当者が限られている病院でも導入しやすい」と説明する。

マガジン管理で復元対象を探しやすく

バックアップの長期保管では、必要なデータがどの媒体に保存されているかの確認や管理に手間がかかる。

「Archive Tresor-ODL」は、マガジンにRFIDやバーコードで検出可能な固有番号を付け、保存日時やファイル情報などのメタデータとひも付けて管理する。そのため、必要なデータがどこにあるのかを把握しやすい。

オフライン管理での運用イメージ
オフライン管理での運用イメージ

必要なデータを読み出す場合、対象データが装置内のマガジンにあれば、そのマガジンから自動的にデータを取得し、復元作業が進む。

装置外で保管するマガジンに入っている場合には、該当するマガジン番号を知らせる。利用者は指定されたマガジンを装置に戻すことで、必要なデータを取得し、復元作業を進められる。

メタデータはシステムだけでなく光ディスクにも保存する。装置を更新した場合でも、マガジンを読み込むことでデータベースを再構築できるように設計している。

事務所環境で50年以上保存可能な高耐久性

記録に使う光ディスクは、長期保存に向く高い耐久性も特長だ。

「光ディスクは、磁気で情報を記録・保持するHDDや磁気テープとは異なり、記録後のデータが経年劣化の影響を受けにくく、長期保存に向いている」と、竹島エグゼクティブアドバイザーは話す。

業務用ブルーレイディスクの寿命推定試験
業務用ブルーレイディスクの寿命推定試験

HDDやNASは、数年ごとの機器更新やデータ移行が必要になることが多い。磁気テープも長期保存媒体として使われるが、世代交代に伴う読み出し互換性や移行作業が課題となりやすい。

一方、ビフレステックが採用する光ディスクはISO(国際標準化機構)規格に基づく寿命推定試験で長期保存性を確認しており、一般的な事務所環境で50年以上の保存が可能という。また、光ディスクは記録済みの媒体をそのまま保管できるため、頻繁なデータ移行を前提としない。

竹島エグゼクティブアドバイザーは「長期にわたって参照頻度が低いPACS(医療用画像管理システム)の画像や電子カルテ、監査ログ、治験・臨床研究データなどの保存先として活用しやすい」と語る。

クラウドに比べ長期保存コストを抑制

累計データ保存コスト比較(光ディスクライブラリ/クラウドサービス)
累計データ保存コスト比較(光ディスクライブラリ/クラウドサービス)

医療機関では、電子カルテやPACSのデータをNASや外部ストレージにバックアップしているケースが多い。ただ、NASは常時または一時的にネットワークへ接続するため、接続中にランサムウエアの攻撃を受けるリスクがある。また、手動でLANケーブルを抜き差ししたり、スイッチで切り替えたりする運用は、現場の負担にもなりやすい。

利用が広がるクラウドストレージは、初期導入のしやすさや拡張性に強みがある。一方で、「長期にわたり大容量データを保管する場合、保管料や読み出し料といったコストが膨らむ」(竹島エグゼクティブアドバイザー)という。

「Archive Tresor-ODL」は、記録済み光ディスクをオフラインで保管できるため、ランサムウエアの影響を受けにくい。必要に応じて媒体を買い足しながら保存できる。そのため、「データの長期保存のトータルコストを抑えやすい利点がある」(同)。

PACS、電子カルテ、治験データなどに活用

「Archive Tresor-ODL」は、中小病院を主な利用対象としている。用途は、PACSの画像アーカイブ、電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)データの長期保管、監査ログ・証跡データ保存、BCP(事業継続計画)対策などを想定する。

「特にPACSの画像は、一度撮影したデータを書き換えることは少なく、医療現場では追記・参照が中心になるため、ライトワンス型媒体との相性がよい」と、竹島エグゼクティブアドバイザーは説明する。

電子カルテ更新時の旧データ参照にも活用できる。電子カルテシステムを更新した場合、旧システムの参照用サーバーが必要になる場合がある。「Archive Tresor-ODL」で、旧カルテの参照データを光ディスクに保存し、内蔵サーバーで参照システムを稼働させれば、過去データを常時閲覧できる。

「侵入を前提に守る」設計へ

医療分野のサイバーセキュリティーは、侵入を防ぐ境界防御や検知対策に加え、侵入された場合でも正しいデータを残す設計が重要になってきている。AI(人工知能)を使った攻撃手法の高度化もあり、脆弱(ぜいじゃく)性をすべて事前に防ぐことは難しくなっているからだ。

こうした中、ビフレステックは「Archive Tresor-ODL」をデータバックアップの「最後の安全装置」と位置付けている。書き換えできない光ディスクと、マガジン取り外しによるオフライン保管を組み合わせることによって、ランサムウエアが侵入した場合でも、復旧に使えるデータを残しやすい点を特長として挙げる。

竹島エグゼクティブアドバイザーは「医療機関のデータセキュリティーは、侵入を防ぐ対策に加え、侵入された場合でも最後に正しいデータを残せる仕組みが欠かせなくなる。光ディスクは一見すると古い媒体に見えるかもしれないが、『書き換えられない』という物理的な特性は、ランサムウエア時代のバックアップで新しい選択肢になり得る」と強調する。

ビフレステックは、2026年7月8日から開催される「国際モダンホスピタルショウ」に「Archive Tresor-ODL」を出展し、医療機関向けに実機や運用イメージを紹介する予定。

医療データは、診療継続の基盤になる。ビフレステックは、「Archive Tresor-ODL」を通じて、医療機関の医療データの長期保存と非常時の復旧を支援していく考えだ。