キヤノン、国産初のフォトンカウンティングCT発売 診断精度向上・被ばく低減
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フォトンカウンティングCT「Ultimion(アルティミオン)」
キヤノンは4月9日、フォトンカウンティング(PC、光子計測)技術を搭載したCT(コンピューター断層撮影装置)「Ultimion(アルティミオン)」の国内販売を4月17日に開始すると発表した。
「フォトンカウンティング」はX線光子(フォトン)を1つずつ直接計測する技術。新型CTは、テルル化亜鉛カドミウムを使用したフォトンカウンティング検出器を採用しており、入射する個々のX線光子を検出できる。
大容量データ転送技術や高精細イメージング技術を合わせることで、高分解能画像や高度なスペクトラル画像の撮影を可能にした。診断精度が向上し、患者の被ばく線量の低減が見込めるという。画像再構成技術と組み合わせることで、循環器、呼吸器、整形など幅広い領域の検査に対応できる。
AI(人工知能)を活用した検査ワークフローを支援する自動化技術「INSTINX」も備える。カメラで撮影した映像から、患者の体位を検出し、素早くポジショニングを調整できる。位置決め用の撮影で取得したデータを活用し、撮影範囲を自動設定する機能、画像表示の自動レイアウト機能も搭載した。
キヤノンによると、フォトンカウンティング技術を搭載したCTは国内メーカーでは初めてという海外ではシーメンス・ヘルシニアーズが開発し国内でも販売している。3月からは国立がん研究センター東病院、国立がん研究センター先端医療開発センターと共同で臨床研究も始めている。