富士フイルム、X線骨密度測定装置「FBD Coaccula」発売 AIで解析を自動化

X線骨密度測定装置「FBD Coaccula(エフビーディーコアキュラ)」

富士フイルムは8月26日、腰椎・大腿(だいたい)骨・前腕の骨密度を測定するX線骨密度測定装置「FBD Coaccula(エフビーディーコアキュラ)」を発売したと発表した。子会社の富士フイルムメディカル(東京・品川区)を通じて販売する。

X線骨密度測定装置は、X線で骨密度を測定し、骨粗しょう症の早期発見や骨折リスクの評価に活用される検査装置。今回発売する「FBD Coaccula」は、AI技術を活用して開発した自動解析機能「ワンクリック解析」によって検査ワークフローを効率化したほか、スキャン(撮影)速度を現行機「ALPHYS LF(アルフィスエルエフ)」の2倍に高速化した。

富士フイルムによると、骨粗しょう症は進行しても自覚症状がほとんどなく、国内には多くの未診断・未治療患者がいる。そのため、骨密度測定などを行う骨粗しょう症検診で骨粗しょう症を早期に発見・診断し、適切な治療につなげることが重要とされている。

従来、スキャン画像を解析して骨密度を正確に測定するためには、スキャン画像から骨と筋肉や脂肪などの軟部組織を識別し、測定対象となる骨の範囲などを適切に設定する必要があり、医療従事者が複数の設定や調整を行っていた。

「ワンクリック解析」を活用することにより、現行機と比較して検査時間を大幅に短縮
「ワンクリック解析」を活用することで、現行機と比較して検査時間を大幅に短縮

「ワンクリック解析」は、腰椎や大腿骨の骨密度の解析で、解析範囲の設定、骨と軟部組織の分離、計測する部位の設定を自動で行う。同一被検者の2回目以降の検査・解析では、前回の解析時と同じ条件を適用できる。そのため、前回の検査からの違いを確認できるなど、経過観察に適した骨密度測定が可能になるという。

また、スキャン時間は、標準的な体格の被検者で腰椎20秒、大腿骨10秒と、現行機の半分に短縮した。

さらに、腰椎以外の領域でX線発生装置と検出器を高速移動させる「スルースキャン」を搭載したほか、X線撮影装置の撮影台と組み合わせることで、既存のX線撮影室での設置を可能にした。