PreMed、レセプト点検自動化システム「レセプトニスト」本格稼働 毎晩全件チェック

医療機関運営支援のPreMed(プリメド、東京・千代田区)は10月19日、パートナーのKAIZEN(カイゼン)グループのクリニックから受託したレセプト(診療報酬明細書)の点検業務を自動化し、「レセプトニスト」として本格稼働させたと発表した。

「レセプトニスト」は、レセプトの点検業務を自動化するシステム。毎日夜間に診療データを自動で点検し、翌朝に修正が必要な件数を通知する。レセプトコンピューター(レセコン)への入力作業も基本的に自動化する。一方で、病名の追加や算定の可否などは医師や医事担当が判断し、人の確認を経てレセコンに書き込む。

KAIZENグループのクリニックでは、レセプトの点検業務が月末から提出日までの数日に集中しており、点検の手間や提出前に発見された誤りへの対応、点検業務の属人化などが問題となっていた。そこで、プリメドは、点検を毎晩に分け、人が判断しなくてよいものはすべて機械に任せられる仕組みを作ったとしている。

毎日の自動点検はその月のすべての診療データが対象となるため、病名を後から付け足すなど、過去の診療データの加筆修正を行った場合でも翌朝の結果に反映される。

点検結果は、修正が必要なものや機械では判断できないものなど、人の判断が必要なものだけを通知する。担当者が「直す」「直さない」などを選択すると、レセコンへの書き込みまで行う。

人に届くのは、判断が要る例外だけ。○を付ければ、レセコンへの書き込みまで済む
人に届くのは、判断が要る例外だけ。○を付ければ、レセコンへの書き込みまで済む

レセプトの提出前にはダブルチェックを実施し、受け付けられない誤りやレセプトの漏れ、提出済みレセプトの混入などがあれば提出を止めて理由を表示する。また、返戻になったレセプトは、修正した上で、翌月の提出ファイルに載せ直す。

提出の前に関門を通し、直すものが残っていれば止める
提出の前に関門を通し、直すものが残っていれば止める

現在「レセプトニスト」は、KAIZENグループの婦人科の2つのクリニックとオンライン診療で稼働している。2026年10月の提出では、これら計3カ所で9月診療分のレセプトを同システムで点検して提出した。

今後は、「レセプトニスト」をグループのほかのクリニックにも広げていく方針。あわせて、審査の結果(増減点・返戻)を取り込んで点検のルールを自動で見直す仕組みを整える。

また、クリニック向け予約システム「Galapagos(ガラパゴス)」や開発中の電子カルテ「X」と連携し、予約から診察、レセプト提出までを一連で扱える仕組みを構築する予定。