FIXER、済生会向島病院が医療生成AI導入 看護サマリー作成を効率化

FIXER(フィクサー)は6月18日、東京都済生会向島病院(東京・墨田区)が、医療業務支援特化の生成AI(人工知能)サービス「GaiXer Medical Agent(ガイザー・メディカル・エージェント)」を導入したと発表した。看護サマリー作成で活用し業務効率化と看護師の業務負荷軽減につなげる。済生会グループでの導入は初という。

「GaiXer Medical Agent」は、電子カルテ上の診療記録などをもとに、AIが医療文書のドラフトを自動生成するサービス。電子カルテに記録された診療情報や看護記録をAIが解析し、看護サマリーのドラフト(下書き)を数分で自動作成するサービス。CSVファイルなどによる連携で、ベンダーを問わずさまざまな電子カルテに対応する。

済生会向島病院では、電子カルテに記録された診療情報や看護記録をAIが解析し、看護サマリーの下書きを自動生成する形で使用する。下書きは数分で作成できるという。

看護サマリーは、患者の経過や看護内容、退院後に必要なケア情報などを看護師の視点でまとめる記録文書。退院・転院後の医療機関や介護施設へ正確に情報を伝え、継続的なケアにつなげる役割がある。一方で、電子カルテなどから多くの情報を抽出し、要点を整理して記述する必要があり、作成に時間がかかる課題があった。

東京都済生会向島病院では、看護師がより多くの時間を患者ケアに充てる環境を整えるため、看護サマリー作成時間の削減と業務負荷の軽減が重要な経営課題となっていた。また、作成者による記録のばらつきを減らし、質の高い統一された記録で医療連携を強化することも目指した。

同院は生成AIの導入で、看護師がゼロから文章を作成する必要を減らし、内容の確認や修正に集中できるようにする。また、看護サマリー作成業務の効率化に加え、AIが標準化された構成で文章を生成することによる記録品質の均てん化も図る。