GEヘルスケア、携帯型エコー「Vscan」に肺検査支援AI追加 Bラインを自動検出
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「Lung Guidance」の使用時の画面
GEヘルスケア・ジャパン(東京・日野市)は11月5日、携帯型超音波診断装置「Vscan(ヴィースキャン)」シリーズに、肺エコー検査を支援するAI(人工知能)機能「Lung Guidance(ラング・ガイダンス)」を追加し、国内販売を開始したと発表した。AIが検査画像の取得を案内し、取得画像から所見の「Bライン」の自動検出やスコアリング、レポート作成を支援する。
「Lung Guidance」は、胸膜ラインや肋骨(ろっこつ)の陰影、横隔膜など、検査の目印になる情報を画面上にリアルタイムで表示するAI。肺の8つの領域で画像取得を支援し、取得画像から「Bライン」を自動検出する。
Bラインは、肺エコー画像で胸膜ラインから縦方向に延びる明るい線状の像。AIが検出した本数に応じてスコアを自動で算出し、レポート作成までを支援する。
画像の品質を示すメーターを備えており、設定された品質基準を満たした画像を自動保存する。取得した動画(クリップ)から適切なものを自動で選択して保存する「Save Best Clip(セーブ・ベスト・クリップ)」機能も搭載した。
同社のワイヤレス携帯型超音波診断装置「Vscan Air(ヴィースキャン・エア)」利用者には、有償アップグレードで提供する。
「Vscan」シリーズは、手のひらサイズの携帯型超音波診断装置で、2010年の国内発売以来、1万5000台以上を販売している。2021年にはワイヤレス化した。
AI機能は、2025年に発売したAIソフトウエア「Caption AI(キャプション・エーアイ)」、超音波検査ツール「Auto Bladder Volume(オート・ブラッダー・ボリューム)」に続く、シリーズで3つ目になる。
GEヘルスケアによると、肺エコーは、X線による被ばくを伴わず、呼吸が苦しい患者の肺の状態をベッドサイドで評価できる検査だが、適切な画像の取得や評価には、検査する人の経験が影響するという。
同社が2026年8~10月に実施した利用者向け調査でも、肺エコーの経験が少ない医療従事者には、学習や実践の難しさが課題として示唆されたとしている。こうした肺エコー検査の課題に対応するため「Lung Guidance」の提供を開始した。
同社では、AIによる検査支援を通じて、病院内に加え、救急、在宅、地域医療での超音波検査の活用を広げる。