medimo、AI作成の診療録の電子カルテ転送技術で特許取得 院内閉域網の安全性も確保

医療AI(人工知能)スタートアップのmedimo(メディモ、東京・港区)は7月9日、生成AI(人工知能)を活用した診療録作成支援サービス「medimo」の電子カルテ管理方法と転送装置の独自技術で特許を取得したと発表した。病院内の閉域網の安全性を維持しながら、診察中の会話からAIが生成した要約データを電子カルテに転記できる。

今回の特許を取得した技術は、「SmartPaste(スマートペースト)」として「medimo」のサービスに組み込まれており、すでに診療所や病院を中心とした医療現場で活用されている。

「SmartPaste」の仕組み
「SmartPaste」の仕組み

「SmartPaste」は、電子カルテに要約を転送するUSBメモリ専用機器を使ったアプリケーション。電子カルテを利用するPCにUSBメモリを接続して利用する。スマートフォンなどの端末で診察内容を録音し、送信ボタンを押すと、電子カルテのPCに接続した「SmartPaste」が要約文を受信する。受信した要約文は、電子カルテ端末上でコピー・アンド・ペースト操作で転記できる。

メディモによると、医療機関では、電子カルテ端末からの外部アクセスをネットワークフィルターなどで制限するほか、ITシステムを院内に設置して管理・運用するなど、患者情報を保護するための運用が不可欠になっているという。一方で業務効率化の観点からAIへの関心は高まっているが、機密性の高い患者情報を扱う医療現場では、セキュリティー面への不安から活用を見送るケースもあるとしている。

同社は、こうした背景から、医療機関に求められるセキュリティー水準に配慮しながら、電子カルテの入力業務を効率化する仕組みとして「SmartPaste」の技術を開発した。