ヘルステックハブ、デジタル庁の標準型電子カルテ導入版で2026年度のPWGに参画

医療情報システム開発のヘルステックハブ(東京・豊島区)は6月29日、デジタル庁が推進する「標準型電子カルテ導入版」の設計・開発業務で、2026年度のプロダクトワーキンググループ(PWG)構成員に選定されたと発表した。2025年度に続く選定で、標準型電子カルテの技術仕様について意見提供などを通じて設計・開発を支援する。

「標準型電子カルテ導入版」は、国が開発・導入を進める標準規格に準拠したクラウドベースの電子カルテシステム。紙カルテや現行の電子カルテの業務を大きく変えずに、国の医療DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できることを基本コンセプトとする。

「標準型電子カルテ導入版」の開発スケジュール
「標準型電子カルテ導入版」の開発スケジュール

電子カルテ情報共有サービスを利用し、病院や診療所からの診療情報提供書や検査データの閲覧、診療情報提供書の送付、電子処方箋の発行などに対応する予定。2026年秋ごろからモデル事業を始め、2026年度中のリリースを予定している。

導入版では、電子カルテ情報共有サービスへのデータ連携・参照、電子処方箋管理サービスへの院外処方箋の連携や調剤情報の取得、検体検査の結果取得など、最小限の機能に限定して実装する。2026年度は2025年度の基本要件を前提に、設計・開発を進める。

「標準型電子カルテ導入版」のプロダクトワーキンググループの位置付け
「標準型電子カルテ導入版」のプロダクトワーキンググループの位置付け

PWGには、医療DXや医療情報システムの変革に意欲的な民間企業や事業者が参画しており、標準型電子カルテの技術仕様について意見などを提供する。改修・運用事業者が作成する資料やモックアップ、ソースコード、テスト仕様書などのレビューのほか、技術的・実務運用上の課題に関する協議、個別課題テーマに関する会議への参加などを担う。

政府は2030年までに、おおむね全ての医療機関で、必要な患者の医療情報を共有するための電子カルテ導入を目標に掲げる。その中で、「標準型電子カルテ導入版」は、医療機関の電子カルテ導入や医療情報連携を後押しする基盤として位置付けている。