パナソニックコネクト、資格確認端末内蔵の顔認証付きカードリーダー新モデル スマホのマイナ保険証にも対応
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医療機関・薬局向けマイナ保険証の顔認証付きカードリーダーの新モデル
パナソニックコネクト(東京・中央区)は7月22日、医療機関・薬局向けにマイナ保険証の顔認証付きカードリーダーの新モデルを8月24日に発売すると発表した。資格情報を確認する専用PC「資格確認端末」を本体に内蔵し、スマートフォンのマイナ保険証にも1台で対応する。保険証のオンライン資格確認に使うカードリーダーで資格確認端末内蔵型は業界初という。

新モデルは資格確認端末を本体に組み込み、受付に置く機器を減らして省スペース化した。従来は、顔認証付きカードリーダーとは別に資格確認用PCを設置して接続する必要があった。
資格確認端末やスマートフォンの読み取り機能などを追加しながら、本体は現行モデルとほぼ同じ大きさを維持した。現行モデルと同様に、カードを無造作に置いても読み取り位置に収まる挿入口を採用する。

植月浩・現場ソリューションカンパニーセンシングSBUプロダクトマネジメント1部部長は「さまざまな新機能を追加しながら、現行機とほぼ同じコンパクトな大きさに仕上げた。顧客から好評だった大きさを維持するため、開発・デザインの総力を挙げてこの形に収めた」と説明した。
スマートフォンのマイナンバーカードの読み取り機能も本体に組み込んだ。現行モデルは汎用(はんよう)カードリーダーの外付けが必要だが、新モデルは実物のマイナンバーカードとスマートフォンのマイナンバーカードを1台で読み取れる。本体のアイコンやLED(発光ダイオード)、画面のアニメーションで、スマートフォンをかざす位置や操作を案内する。

本体背面には、機器の状態を色で知らせるインジケーターを搭載した。現行モデルでは、受付担当者が利用者側に回り込まなければ操作エラーや機器エラーの状況を確認できなかった。新モデルは受付側から状態を判別でき、利用者への対応を早められるようにした。
ユニバーサルデザインも強化した。画面のユーザーインターフェース(UI)を見やすく刷新し、スピーカーによる操作手順の音声案内や、マイナンバーカードの取り忘れ通知を追加した。手元で操作できる専用外付けテンキーも別売りで用意し、車いす利用者など本体画面を操作しにくい人にも配慮した。顔認証エンジンも更新し、現行モデルより認証速度と精度を高めた。
価格は税込37万9500円。8月24日に同社の製品販売サイトで注文受け付けと発売を始める。医療機器などを扱う販売代理店経由でも販売する。専用外付けテンキーは税込1万8700円で、同日に注文を受け付け、10月に発売を予定する。第2世代(次期)顔認証付きカードリーダーを導入する医療機関や薬局は、導入費用の一部が国の助成対象になる。
厚生労働省によると、マイナ保険証の利用率は2026年4月に68.1%となり、2024年12月の28.5%から約2.4倍に上昇した。オンライン資格確認システムは全国の医療機関・薬局約21万件に導入され、パナソニックコネクトの顔認証付きカードリーダーは累計で12万7000台が採用されている。
同社では、現行モデルが順次、購入後5年間の保守期限を迎えるほか、従来型健康保険証を利用できる特例措置が7月末に終了することから、クリニックと薬局を主なターゲットに更新や新規導入の需要を見据えて後継機を投入する。