TXPメディカル、SIPの生成AI活用の救急用語標準化と救急データ登録PJ参画
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TXP Medical(TXPメディカル、東京・千代田区)は8月6日、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の第3期「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」の研究で採択された国立情報学研究所の協力機関に選ばれ、生成AI(人工知能)を使った救急用語の標準化と救急データ登録プロジェクトに参画すると発表した。
TXPメディカルが担当する研究開発テーマは「生成AIを活用した救急用語集標準化サイクルの確立と救急データ登録支援システム構築の社会実装」。同社は、京都大学医学研究科の石見教授グループの一員として、自治医科大学牧元准教授と共に取り組む。
具体的には、SIPの「統合型ヘルスケアシステムの構築における生成AIの活用」でテーマ1の「医療LLM基盤の研究開発・実績」で開発された医療LLM(大規模言語モデル)を使って、救急隊、救急外来で電子カルテシステムなどに登録されている用語集の標準化を行う。
「医療LLM基盤の研究開発・実装」は、政府が産業政策、競争政策、国民に対するサービス品質向上などの視点から、日本人の医療データを日本語で学習したLLMを開発し、医療に特化した日本語版LLM基盤の構築を図る研究開発の取り組み。
LLMは、救急医療システムに搭載し、救急活動記録、電子カルテの記載業務をサポートし、関連する救急疾患に関連するレジストリ(データベース)に出力することで、データに基づく救急医療の質向上と記録業務の負担軽減の両立を目指す。救急医療システムはTXPメディカルの「NEXT Stage ER」の利用を想定している。