HITOTSU、医療チャットツールの機能拡充、香川の総合病院回生病院が開発に向け協力
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「HITOTSU Link」のオールインワンツール化で協力する回生病院のプロジェクトメンバーと田村光希・HITOTSU会長・田村(後列右)
医療特化型のチャットサービスを提供するHITOTSU(ヒトツ、東京・渋谷区)は2月28日、、医療向けチャットツール「HITOTSU Link(ヒトツリンク)」の機能を拡充するオールインワンツール化の開発に着手したと発表した。
「HITOTSU Link」は、院内と院外でのコミュニケーションを円滑にする医療業界特化型チャットツール。医療機関は無償で使用できる。現在、200の医療機関が利用する。今回の
オールインワンツール化では「申請・承認機能」と「発注機能」を組み込む。

「申請・承認機能」は、物品購入申請から出張申請までの申請や承認フローを1ツールで完結し、承認依頼や申請結果を「HITOTSU Link」に通知できるようになる。3月末にβ版の提供する。「発注機能」では、外部接点や発注の全ての見える化と一元化を可能にして、ガバナンスの強化とコスト最適化を支援できるようにする。新ツールは2026年4月に正式サービスを開始。1ユーザーあたり月額200円の有料で提供する。
ヒトツではツールの提供を通じて、ユーザーから病院全体で、コミュニケーションが介在する院内外の様々な周辺業務で、非効率があり解決策が求められていることが分かった。同時に、機能ごとのツールを導入で、病院側のコストが膨らむと共に多機能なツールは持て余すという課題も把握。その解決策でツールの機能を拡張することにした。
同社は開発で協力モデル病院を募集。第1号で、総合病院回生病院(香川・坂出市、397床)が、2月中旬から、医師と看護師の約230人でのツールの運用を開始した。開始の初週からチャットで1日に50~70件の投稿が交わされており、医師や看護師からは、外来診療中の電話連絡の頻度がや双方の心理的負担が軽減したことが報告されているとしている。