TOPPANエッジ、企業向けフェムテックサービス「わたし新発見プログラム」開始

TOPPANホールディングス傘下のTOPPANエッジ(東京・港区)は8月21日、企業向けフェムテックサービス「わたし新発見プログラム」を開始すると発表した。

「わたし新発見プログラム」の概要
「わたし新発見プログラム」の概要

「わたし新発見プログラム」は、測定機器を使って寝ている間に女性特有の高温期や低温期のリズムを計測し、スマートフォンアプリと自動連係することで測定データや周期予測などを把握するサービス「わたしの温度」、婦人科の正しい知識を伝える動画サービス「行動変容研修」、産婦人科、小児科に特化した「オンライン医療相談サービス」を組み合わせたサービス。

「わたしの温度」は、専用ナイトブラに測定機器を付けて就寝することで、衣服内の温度を測定し、女性特有の高温期や低温期などの温度リズムを専用アプリで把握できる。アプリでは、生理や排卵日の予測、妊娠のしやすさの予測や、その日のコンディションに応じたアドバイスも表示する

「行動変容研修」は、婦人科の正しい知識を伝えるとともに、心療内科分野の認知行動療法の知見を取り入れ、月経随伴症状に対する過度な嫌悪感、倦怠(けんたい)感、必要以上の自己否定感などの認知バイアス修正を働きかけ、女性自身が健康課題に適切に対処し、業務上のパフォーマンス向上につながる約10~20分の研修動画を6本配信する。動画は、産婦人科専門医の松村圭子・成城松村クリニック医師が監修した。

「オンライン医療相談サービス」は、遠隔健康医療相談サービスのKids Public(キッズリパブリック、東京・千代田区))が提供する産婦人科、小児科に特化した電話、LINEを使った相談サービス「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」を利用できる。

「わたし新発見プログラム」は、経済産業省が行った2023年度の「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択され、TOPPANエッジは2023年8月から翌年1月に、20~40代の働く女性292名を対象とした有用性を確認する実証実験を実施。その結果、一人当たり年間約35万円の労働損失改善効果を得られたという。

利用料は、月額で1人当たり税抜500円から。料金には「わたしの温度」の機器、専用ナイトブラが含まれる。また、別途、月額固定費用がかかる。

TOPPANエッジでは、サービスを通じて、働く女性が抱える健康課題の現状把握から行動改善までを一気通貫でサポートが可能となる一方、採用企業も、女性特有の健康課題に伴う経済損失の改善と、女性特有の健康課題をサポートする職場環境を整備できるとしている。