ジンベイ、PC1台で動くAI-OCR「GenOCR」CPU版を提供 問診票をネット接続なしでデータ化

PC1台で動作する「GenOCR CPU版」(イメージ)

AI(人工知能)システム開発のジンベイ(横浜市)は10月14日、AI-OCR(人工知能を使った光学式文字認識)サービス「ジンベイ GenOCR(ジェンオーシーアール)」で、PC1台で動作する「CPU版」の提供を開始したと発表した。医療分野では、問診票や検査依頼書など、個人情報を含む手書き書類のデータ化での利用を見込む。

「GenOCR」は、生成AIを活用し、手書き文字や書式が定まっていない帳票を読み取るサービス。帳票ごとの事前設定なしにデータ化できる。

「CPU版」は、既存のPCにソフトウエアをインストールして利用する。GPU(画像処理半導体)サーバーやインターネット接続が不要で、帳票の画像と読み取り結果を端末の外に送信せずに処理できる。

読み取ったデータはCSVやエクセルなどで出力し、端末内に保存する。個人情報の管理上、外部へのデータ送信が制限される医療現場でも、院内のPCだけで書類をデータ化できるという。

ジンベイでは、これまで「クラウド版」とGPUサーバーを使う「オンプレミス版」でサービスを提供してきたが、個人情報・機密情報を扱うためネットワークに接続しない端末で使いたいなどの要望が寄せられていた。こうした需要に対応し、「CPU版」を開発した。

医療以外では、自治体の申請書や届け出書、製造・建設分野の品質記録、金融機関などの申込書類の読み取りでの利用を見込む。

料金は初期費用が20万円(税別)、年間ライセンスが1台当たり60万円(同)。ライセンスは端末ごとに発行し、1台から導入できる。「CPU版」は、少量から中量の帳票処理を想定しており、大量の帳票を高速に処理する場合は、サーバーに設置する「GPU版」を利用できる。