メディトク、クリニック向け外来業務効率化サービスの全国提供開始 現役開業医が開発
掲載日:
「メディトク外来ワークス」の利用イメージ
医療機関向けDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス開発のメディトク(熊本市)は7月31日、クリニックの外来業務を効率化するクラウドサービス「メディトク外来ワークス」の全国提供を7月1日に開始したと発表した。診察券作成や受付、患者の呼び出し、制度対応に伴うデータ提出などの効率化を支援する。
「メディトク外来ワークス」は、日本医師会ORCA管理機構が提供する日医標準レセプトソフト「WebORCA(ウェブオルカ)」や電子カルテと連携し、外来業務を効率化するサービス。「診察券作成」「受付システム」「受付リスト」「呼び出しシステム」「データ提出」を提供する。必要なサービスだけを単体で導入できるほか、複数のサービスをまとめたプランも用意する。
「診察券作成」は、レセコンから患者情報を取得し、QRコード付きの診察券ラベルを発行・印刷するサービス。「受付システム」は、患者が診察券のQRコードを読み取り、画面上の質問に答えることで受け付けを完了できるシステム。「受付リスト」は、受付や診察、会計などの進捗(しんちょく)をスタッフ向け画面にリアルタイムで一覧表示する。
「呼び出しシステム」は、待合室のディスプレーに受付番号などを表示し、音声でも患者を呼び出すシステム。スタッフが待合室で患者を直接呼ぶ負担を減らし、聞き逃しや呼び間違いの防止につなげる。「データ提出」では、レセコンの診療データをもとに、充実管理加算などに必要な提出用ファイルを作成する。
各サービスはブラウザで利用でき、クリニックの既存業務を大きく変更せず、負担の大きい作業から段階的に導入できる。導入時の初期設定や職員への説明に加え、導入後の運用改善も支援する。
月額料金は、「診察券作成」が税別1980円、「受付システム」「受付リスト」「呼び出しシステム」が同2980円、「データ提出」が同4980円。診察券作成から呼び出しシステムまでの4サービスをまとめた「スタータープラン」は、月額9800円(税別)で利用できる。契約月は無料。
メディトクによると、医療現場では電子カルテや各種システムの導入が進む一方、紙やファクス、手入力、複数システムへの転記といった作業が残り、医療従事者が患者対応以外の事務作業に多くの時間を費やしている。同社の徳永竜馬代表取締役は、熊本でクリニックを運営する現役の開業医で、自身が医療現場で日常的に使えることを基準にサービスを開発したという。
今後は、機能改善や電子カルテとの連携、地域の代理店と協力した導入支援体制の構築を進める。また、徳永代表が運営するクリニックで使用するシステムも順次提供する計画。