CSMソリューション、日本糖尿病協会と糖尿病診療支援システム提供開始 JADECカードをデジタル化

診療支援ソリューション「Elequa(エレクア)」の画面イメージ

セイコーソリューションズグループ会社のCSMソリューション(東京・江東区)と日本糖尿病協会(JADEC)は7月10日、JADECの糖尿病患者向け学習・指導サポートツール「JADECカードシステム」をデジタル化し、機能拡張した診療支援ソリューション「Elequa(エレクア)」を共同開発したと発表した。7月18日から医療機関向けに提供を開始する。

JADECカードシステム
JADECカードシステム

JADECは、全国の医療機関で質の高い糖尿病治療を受けられる環境づくりを目指し、患者の個別性と治療の継続性を重視した学習・指導サポートツール「JADECカードシステム」を開発し、2016年から普及を進めている。ツールは、糖尿病治療を約100のテーマに分類したカードと、テーマを解説したリーフレットを組み合わせ、患者に合わせた治療計画を立てられるようにした。

今回開発した「Elequa」は、「JADECカードシステム」をデジタル化し、長期的に運用できるプラットホームにした診療支援ソリューション。データの記録にとどまらず、カードシステムそのものを内包し、診療プロセスの計画、指導、評価を一体的に扱えるようにした。医療機関の療養計画書作成業務の負担軽減につなげる。

電子カルテとの相互連携にも対応する。外来診療フローの中で、カードシステムによる指導と療養計画書の作成が可能で、診療、記録、評価が分断されない一体運用を支援する。

糖尿病治療では、患者一人ひとりの病状や生活環境に応じて治療計画を策定し、継続的に見直しながら長期的に治療を進める必要がある。専門外の医療機関でも、適切なタイミングで必要な治療や指導を提供できる支援ツールが求められている。

また、2024年度の診療報酬改定では、糖尿病、高血圧、脂質異常症が特定疾患療養管理料の対象疾患から外れ、生活習慣病管理料IIに移行した。生活習慣病管理料IIでは、個人に応じた療養計画に基づく総合的な治療管理が求められ、算定要件として療養計画書の作成が必要になる。

JADECとCSMソリューションは、こうした背景を受け、JADECカードシステムをデジタル化した診療支援ソリューションを共同開発した。今後は、JADECカードシステムと「Elequa」の普及を進め、糖尿病診療の質向上と重症化予防を目指すとしている。