広がる病院のクラファン利用(1)新たな資金調達方法に 最先端医療機器の導入で活用

済生会今治病がCFを活用して導入した手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」と、泌尿器科医師3名、看護師2名、臨床工学技士1名で構成する手術チーム(済生会今治病院提供)

医療機関が医療機器の購入や更新などの費用調達で、クラウドファンディング(CF)を活用する動きが広がっている。人件費の増加や物価高騰など、病院経営を取り巻く環境は厳しさを増している。こうしたなか、病院が医療の質向上や地域医療に取り組むための新たな資金調達手段でCFに注目が集まっている。(取材:医療テックニュース編集部)

手術支援ロボット導入にCF活用

済生会今治病院(愛媛・今治市)は、手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」の導入でCFを利用した。CFのサイトで「患者の負担が少なく、医師の負担も軽くできる『人にやさしい』新たな医療技術を導入したい」と訴え、導入費用の約2億円のう…